世界初の量産電動アシスト自転車を作ったヤマハ発動機。E-Bike(電動アシストスポーツ自転車)に関しては、欧州ではE-Bike用ドライブユニット「PWシリーズ」の提供を行っている。日本では、2020年2月20日現在、自社ブランドでE-ロードバイク、E-グラベルロードバイク、E-クロスバイク、E-MTB等をラインナップする「YPJシリーズ」を製造している。PWユニットを搭載した、YPJ-RとYPJ-Cは、小型バッテリーを採用し、航続距離よりも取り回しと軽さを重視したE-Bike。PW-SEユニットと大容量バッテリーを搭載し、長距離ライドが楽しめるYPJ-EC、YPJ-TC、YPJ-ERに、ハイパワーなPW-Xユニットを搭載したE-MTBのYPJ-XCをラインナップしている。
ヤマハ YPJシリーズのラインナップ一覧
YPJ-R
YPJシリーズ第1段がロードバイクタイプの「YPJ-R」。2015年のE-Bikeブーム前に登場し、注目された事で知られている。メインコンポーネントはシマノ・105を採用し、フロントギアもE-Bikeでは珍しい2段仕様となっている。ドライブユニットはヤマハ・PW。小型バッテリーにより必要十分のアシストを行い、現代の大容量バッテリーを搭載したE-Bikeとは走りの味付けが違う。バッテリーは25.2V 2.4Ahと小さいため航続距離は短いが、コーナリングや取り回しが良い。価格は230,000円(税抜)。
- フレーム:アルミ
- フロントフォーク:アルミ
- 重量:15.4kg(Mサイズ)
- ブレーキ:SHIMANO 105 キャリパーブレーキ
- ギア(前):50/34T
- ギア(後):11-25T 11段変速
- フロントホイール:700C クイックリリースレバー
- リアホイール:700C クイックリリースレバー
- タイヤ:700×25c
- ドライブユニット:ヤマハ PW(定格出力240W、最大トルク-Nm)
- アシスト方式:ミッドドライブ
- バッテリー:25.2V 2.4Ah 60.48Wh
- 充電時間:約1時間
- アシストモード:3段階(ECO/STD/HIGH)
- 航続距離:(48km/22km/14km)
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YPJ-C
E-ロードバイクタイプの「YPJ-R」をフラットハンドルバージョンがYPJ-C。メインコンポーネントはシマノ・SORAを採用し、YPJ-Rと同じくフロントギアもE-Bikeでは珍しい2段仕様となっている。フレームデザインはフラットハンドル化により、トップチューブ長が長くなり、YPJ-Rよりも少しだけ太いタイヤが装着できるようになっている。ドライブユニットはYPJ-Rと同じくヤマハ・PW。小型バッテリーにより必要十分のアシストを行い、現代の大容量バッテリーを搭載したE-Bikeとは走りの味付けが違う。バッテリーは25.2V 2.4Ahと小さいため航続距離は短いが、コーナリングや取り回しが良い。価格は185,000円(税抜)。
- フレーム:アルミ
- フロントフォーク:アルミ
- 重量:16.1kg(Mサイズ)
- ブレーキ:SHIMANO 105 キャリパーブレーキ
- ギア(前):46/34T
- ギア(後):11-30T 9段変速
- フロントホイール:700C クイックリリースレバー
- リアホイール:700C クイックリリースレバー
- タイヤ:700×28c
- ドライブユニット:ヤマハ PW(定格出力240W、最大トルク-Nm)
- アシスト方式:ミッドドライブ
- バッテリー:25.2V 2.4Ah 60.48Wh
- 充電時間:約1時間
- アシストモード:3段階(ECO/STD/HIGH)
- 航続距離:(48km/22km/14km)
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YPJ-EC
PW-SEユニットを搭載したモデルの中で一番安いE-BikeがYPJ-EC。36V 13.3Ahの大容量バッテリーを搭載することで、強力なアシストを発揮するハイモードでも航続距離89kmを実現。また、フロントギアは2段仕様となっており、航続距離を重視したい場面なら軽いギアにして走ることも可能だ。タイヤもママチャリに近い35ミリ幅のタイヤを装備し、乗りやすさを重視している。価格は260,000円(税抜)。
- 重量:19.8kg(Mサイズ)
- ブレーキ:SHIMANO SORA 機械式ディスクブレーキ
- ギア(前):50/34T
- ギア(後):11-30T 9段変速
- フロントホイール:700C スルーアクスル
- リアホイール:700C スルーアクスル
- タイヤ:700×35c
- ドライブユニット:ヤマハ PW-SE(定格出力240W、最大トルク-Nm【海外ページでは70Nm】)
- アシスト方式:ミッドドライブ
- バッテリー:36V 13.3Ah 478Wh
- 充電時間:約3.5時間
- アシストモード:4段階(プラスエコモード/エコモード/スタンダードモード/ハイモード)
- 航続距離:(222km/148km/109km/89km)
YPJ-TC
YPJ-TCはYPJ-ECのトレッキングバイクバージョンと言えるE-Bike。前後泥除けに荷台やスタンド、フロントサスペンションフォークを標準装備し、YPJ-ECよりもツーリング重視のモデルとなった。乗車姿勢もYPJ-ECよりもアップライトで、日常の買い物からキャンプツーリングまで対応している。価格は300,000円(税抜)。
- フレーム:アルミフレーム
- フロントフォーク:SR SUNTOUR NEX 63ミリトラベル
- 重量:22.6kg(Mサイズ)
- ブレーキ:油圧式 ディスクブレーキ
- ギア(前):46/34T
- ギア(後):11-30T 9段変速
- フロントホイール:700C スルーアクスル
- リアホイール:700C スルーアクスル
- タイヤ:700×35c CST E-Serise Pro
- ドライブユニット:ヤマハ PW-SE(定格出力240W、最大トルク-Nm【海外ページでは70Nm】)
- アシスト方式:ミッドドライブ
- バッテリー:36V 13.3Ah 478Wh
- 充電時間:約3.5時間
- アシストモード:4段階(プラスエコモード/エコモード/スタンダードモード/ハイモード)
- 航続距離:(237km/153km/112km/91km)
YPJ-ER
YPJ-ECのドロップハンドルバージョンと言えるのがYPJ-ER。YPJ-RがE-ロードバイクと言えるのなら、タイヤが太いYPJ-ERはコミューター等幅広い楽しみ方ができるモデル。メインコンポーネントはシマノ TIAGRAを採用し、ブレーキも油圧式ディスクブレーキを搭載している。オプションで泥除けや荷台、サイドスタンドが用意されているため、ツーリングバイクとして楽しめる。価格は320,000円。
- フレーム:アルミフレーム
- フロントフォーク:アルミ
- 重量:19.6kg(Mサイズ)
- ブレーキ:SHIMANO Tiagra 油圧式ディスクブレーキ
- ギア(前):50/34T
- ギア(後):11-32T 10段変速
- フロントホイール:700C スルーアクスル
- リアホイール:700C スルーアクスル
- タイヤ:700×35c
- ドライブユニット:ヤマハ PW-SE(定格出力240W、最大トルク-Nm【海外ページでは70Nm】)
- アシスト方式:ミッドドライブ
- バッテリー:36V 13.3Ah 478Wh
- 充電時間:約3.5時間
- アシストモード:4段階(プラスエコモード/エコモード/スタンダードモード/ハイモード)
- 航続距離:(242km/152km/111km/93km)
YPJ-XC
YPJシリーズのフラグシップモデルがE-MTBの「YPJ-XC」。アルミフレームにROCKSHOX RECON GOLDを組み合わせた車体に、E-MTB用ドライブユニット「PW-X」を採用。レスポンスが良く、パワフルなアシストを行ってくれる。価格は350,000円(税抜)。
- フレーム:アルミフレーム
- フロントフォーク:ROCKSHOX RECON GOLD 120mmトラベル
- 重量:21.3kg(Mサイズ)
- ブレーキ:油圧式ディスクブレーキ
- ギア(前):36T
- ギア(後):11-42T 11段変速
- フロントホイール:27.5インチ スルーアクスル
- リアホイール:27.5インチ スルーアクスル
- タイヤ:MAXXIS 27.5×2.25
- ドライブユニット:ヤマハ PW-X(定格出力240W、最大トルク-Nm【海外ページでは80Nm】)
- アシスト方式:ミッドドライブ
- バッテリー:36V 13.3Ah 478Wh
- 充電時間:約3.5時間
- アシストモード:4段階(プラスエコモード/エコモード/スタンダードモード/ハイモード/エクストラパワーモード)
- 航続距離:(210km/145km/104km/87km/82km)
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— CycloRider (@CycloriderJapan) January 16, 2020