世界で注目されているEバイクは、日本国内でも様々なEバイクブランドが存在する。人気のスポーツ自転車ブランドから新興のE-Bike専業ブランドまで沢山あり、様々なブランドが独自のE-Bikeを用意している。ちょっと見るだけでも「こんなのがあったのか!」と思えるのがあるだろう。
ここでは、日本国内で販売されているE-Bike(E-ロードバイク、E-グラベルロード、E-クロスバイク、E-MTB、E-ミニベロ、E-フォールディングバイクを扱うブランドを一挙紹介。
BESV(ベスビー)
台湾発のE-Bike専業ブランドとして有名なのがBESV(ベスビー)。ブランド名はBeautiful、Ecology、Smart、Visionの頭文字を取っている事で知られている。従来の人力自転車では見られないデザインは、台湾、中国、ドイツ、日本のデザイン賞を受賞している。一部モデルには、従来のスマートフォンと連携し、ルートプランの設定や走行履歴、旅先での記録などを行うことが可能な「BESV SMART APP」や、ライダーのペダリングパワーを感知し、快適と感じる踏力で走行できる「スマートモード」と、BESV独自の機構を採用している事でも知られている。
公式サイト:besv.jp
Benelli(ベネリ)
イタリアのBenelliは、1921年にオートバイの生産を開始。1970年代には世界初の750CCの6気筒エンジンを搭載したオートバイ「Sei」を製造した事でも有名だ。2005年に中国に本拠地を持つQ.J.グループに吸収され、現在でもオートバイを製造している。日本ではオートバイよりもひと足早くE-Bikeの販売を開始。10万円台から20万円台前半で手頃な価格で乗れるE-Bikeを用意している。
公式サイト: benellibike.jp
Bianchi(ビアンキ)
独特のチェレステカラーがシンボルとなっているイタリアの自転車ブランドがBianchi(ビアンキ)。日本ではロードバイクを中心にラインナップしている事で知られているが、海外ではクロスバイクやマウンテンバイクなど幅広い自転車を用意している。E-Bikeに関しては海外市場では独特のデザインを採用したE-MTB「e-SUV」シリーズが有名だ。日本ではBosch Active Line Plusを搭載したミニベロタイプのE-Bike「Lecco-e」を展開している。
公式サイト:japan.bianchi.com
BRUNO(ブルーノ)
旅を重視した小径自転車(ミニベロ)を取り扱っている自転車ブランド「BRUNO」のE-Bike「e-tool」は、自転車でのキャンプやBBQ、家族での自転車旅など、様々なニーズやシーン、ライフスタイルに寄り添ってくれると謳うカーゴバイクタイプのE-Bike。アルミ製の車体には、最大積載重量50キログラム以上の頑丈なリアキャリアを装備。また、子供と出かけることができるように。子供乗せを装着可能な車体設計にするだけでなく、スチール製正立スタンドを標準装備しているのが特徴だ。
BRONX(ブロンクス)
BRONXは2012年に発足したオリジナルのファットバイク・ブランド。低価格の街乗り向けクルーザーとして、インパクトあるルックスで有名となった。BRONX Buggy20は、BRONXブランド初の電動アシスト自転車。クレードル構造のアルミフレームは、かつてアメリカでブームとなったレジャーバイクタイプのミニバイクを連想させる。
公式サイト:https://www.bronx-cycles.com/
Cannondale(キャノンデール)
1971年にアメリカで誕生したCannondale(キャノンデール)は大径アルミチューブを採用したアルミフレームロードバイクで一躍有名になった。今でも「CAAD13」などのレーシングロードバイクで有名だ。日本では2020年からE-クロスバイクの「Quick Neo」とE-ロードバイクの「Synapse Neo」、E-グラベルロードの「Topstone Neo」を発売した。
公式サイト:cannondale.com
Corratec(コラテック)
弓なりデザインのフレームを採用したマウンテンバイク「SUPER BOW」で注目を浴びた事で知られているCorratec (コラテック)。日本でのCorattec製E-Bikeは、全モデルともBosch製ユニット「Active Line Plus」「Performance Line CX」ユニットを搭載したE-Bikeをラインナップしている。
公式サイト:corratec
Cycle Spot(サイクルスポット)
東京23区を中心に展開する自転車販売店「CycleSpot」は、プライベートブランドのオリジナル自転車があり、オリジナル自転車の中にはE-Bikeもある。サイクルスポットのオリジナルE-Bike「eVITA」は、27.5インチホイールを採用したE-クロスバイク。MTBタイプのフロントサスペンションに、太めのスリックタイヤを装着し、多少荒れた道でも安心してサイクリングが可能だ。
公式サイト:eVITA
DAVOS(ダボス)
深谷産業のオリジナルブランド「DAVOS」のEバイクはツーリングに特化しているのが特徴。フレームはE-Bikeでは珍しいクロモリ製を採用しただけでなく、ドロップハンドルを装着したE-グラベルロードと他ではあまり見られないE-Bikeを用意している。ドライブユニット等のE-Bike用部品はシマノ製を搭載している。
公式サイト:DAVOS
DAYTONA Pottaring Bike
オートバイ用品などで有名な「デイトナ」が作るE-BikeがDAYTONA Pottaring Bike。コンパクトなバッテリーをリアキャリアに搭載し、シンプルな後輪インホイールモーターを採用することで、スッキリとしたデザインを実現。種類は折りたたみ自転車タイプ「E-フォールディングバイク」に、700CホイールのE-フラットバーロードや、20インチホイールのE-ミニベロが特徴。他の大手ユニットを搭載したE-Bikeと比較して、機能とバッテリー容量を抑えて手頃な価格を実現した。
公式サイト:Daytona Pottaring Bike
Electra(エレクトラ)
アルミフレームで軽量なビーチクルーザーを製造するElectra。ビーチクルーザータイプのE-Bikeも用意しており、日本市場では「Townie Go!」というE-ビーチクルーザーが購入可能。アメリカンバイクを連想させるフレームデザインは、足つきが良く、上半身が起き上がった状態でゆったりとしたサイクリングが楽しめる。
公式サイト:Electra
Evol(エヴォル)
シティサイクル等を製造するアサヒサイクルのE-Bikeブランド「EVOL」。10万円台から20万円台のE-クロスバイク、E-MTB、E-ロードバイクを用意し、お手頃価格でE-Bikeが楽しめるのが特徴だ。ドライブユニットは全車「BAFANG」製ユニットを搭載している。
公式サイト:Evol
FUJI(フジ)
ロードバイクやマウンテンバイクで有名なFUJIは、日本市場でBOOST UシリーズというE-Bikeを展開。車種は、リアを長めに取ったロングテールでSUVライクなE-Bikeや、フラットバーロードタイプのE-Bikeを展開している。
公式サイト:FUJI BIKES
GIANT(ジャイアント)
世界的に有名な自転車ブランド「GIANT」のE-Bikeは、ヤマハ発動機と共同開発したオリジナルユニットを搭載。日本市場ではEscape RXのE-bike版である「Escape RX-E+」やE-MTBを用意しており、パワフルなアシストを売りにしている。
公式サイト:GIANT
Jeep(ジープ)
独特の三角フレームの折りたたみ自転車「STRIDA」や、カーブランド自転車を輸入しているGS JAPANは、JeepブランドのE-Bikeもラインナップ。シマノ製ドライブユニット「STEPS」を搭載したE-MTBを展開。
公式サイト:Jeep(GS JAPAN)
KONA(コナ)
マウンテンバイクやグラベルロードで有名なカナダブランド「KONA」。日本市場のE-Bikeは、ハードテールE-MTB「REMOTE」で、セミファットタイヤでリアキャリアを装着したアドベンチャースタイルが特徴だ。
公式サイト:KONA
Panasonic(パナソニック)
日本の3大電動アシスト自転車ブランドの1つ「Panasonic」は、一般的なシティサイクルタイプの電動アシスト自転車だけでなく、Xシリーズという名前でE-Bikeも用意している。ラインナップのメインはE-MTBで、自社製のドライブユニットとバッテリーを搭載しているのが特徴だ。
公式サイト:パナソニック(自転車)
SCOTT(スコット)
スイスに本部を置くスポーツ用品企業のSCOTTはスキー用品や自転車、自転車用品で有名な企業。日本市場ではBosch製ドライブユニットを搭載したE-MTBを展開。どちらも日本限定仕様のスペックやカラーリングを採用している。
舗装路とガレ場でフルサスE-MTBを徹底テスト!SCOTT GENIUS eRIDE+Bosch Performance Line CX編
公式サイト:SCOTT JAPAN
Scheidegg(シャイデック)
「シャイデック」は、アウトドア用品企業「モンベル」の自転車ブランド。フレーム設計からパーツの選定まで、日本人の体格や起伏に富んだ日本の地形にベストフィットする自転車を特徴としている。2020年にシャイデックシリーズ初のE-Bike「MT-E」が登場した。
Specialized(スペシャライズド)
ロードバイクからマウンテンバイクまで、幅広いスポーツ自転車をラインナップしている事で有名なSpecialized。E-BikeはTurboシリーズという名前で展開している。日本市場に投入しているのはSpecialized SL1.1モーターという軽量ドライブユニットを搭載したE-Bike。従来のE-Bikeよりも少ないトルクと人力自転車に近い軽さが売りのE-Bikeだ。
公式サイト:Specialized
Tern(ターン)
折りたたみ自転車やライフスタイルに特化した自転車で有名なTern。E-Bikeも一般的なクロスバイクタイプやE-MTBではなく、折りたたみ自転車や小径ロングテールバイクと、実用性も重視しているのが特徴。ドライブユニットはBosch製を採用している。
公式サイト:ternbicycles.jp
ThirdBikes(サードバイクス)
THIRDBIKESは、ホダカの自転車ブランド。「ファン」「イージー」「セーフティー」を大切に考え、「あらゆる人が気軽に楽しめるスポーツバイク」をコンセプトにしており、低価格の街乗り用スポーツ自転車をラインナップしている。その中でも、FES MOTORはTHIRDBIKES初のE-Bikeで、クロスバイクのジャンルになる。
TRANS MOBILLY(トランスモバイリー)
ルノー・ライトシリーズといった軽量折りたたみ自転車で有名なGic。電動アシスト自転車は「TRANS MOBILLY」というオリジナルブランドで展開している。主に低価格系の電動アシスト自転車やE-Bikeで知られており、超小径折りたたみ自転車タイプ等、ニッチなモデルも用意している。
公式サイト:TRANS MOBILLY
TREK(トレック)
競技用自転車だけでなくE-Bikeでも有名なアメリカの大手自転車ブランド「TREK」。日本市場ではBosch製ユニットを搭載したE-Bikeをラインナップしており、ミドルエンドからハイエンドまで様々なE-Bikeを用意している。特に注目を浴びたのがカーボンフレームを採用したフルサスE-MTBの「Rail9.7」で79万円と高額ながら、瞬時に売り切れになった事で知られている。
公式サイト:trekbikes.com
T-TRIKE(旧名豊田トライク)
交互に上下稼働する並列に装着された車輪をチェーンで連結し、一方の車輪が上がるともう片方の車輪が強制的に下がるシンクロシステムを搭載した自転車で有名な豊田トライク。佐川急便に、4輪電動アシストカーゴ自転車を展開したことでも知られている。
LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
カナダの自転車ブランド「ルイガノ(Louis Garneau)」は、ファッショナブルな自転車をラインナップするブランド。流行のE-Bikeにも力を入れており「E-SPORTS」シリーズで2台のE-Bike「AVIATOR-E」と「ASCENT e-sports」を用意している。ドライブユニットは両方ともシマノ製を採用した。
公式サイト:louisgarneausports.com
MERIDA(メリダ)
台湾の自転車ブランドMERIDAは、日本市場でいち早く多種多様なE-Bikeを展開。フルサスE-MTBや日本ではマイナーなトレッキングバイクまで多用なE-Bikeを展開。ドライブユニットは全車シマノ製ユニットを搭載している。
公式サイト:Merida
MIYATA(ミヤタ)
日本の自転車ブランドでいち早くE-Bikeに参入したMIYATA。日本で一番早くシマノ製ドライブユニット「STEPS E8080」を搭載した事でも知られている。価格帯も本格的なE-Bikeではお買い得なモデルを揃えている。
公式サイト:Miyata
NESTO(ネスト)
お買い得なグラベルロードバイクやクロスバイク、ロードバイク等で有名なNESTO。E-Bikeに関しては、ハードテールE-MTB「X-VALLEY E6180」1種類のみの展開。価格も30万円を切り、比較的購入しやすいのが特徴だ。
公式サイト:NESTO
RENAULT(ルノー)
カーブランド自転車で有名なGic(ジック)が展開している自転車ブランドの1つがルノー。電動アシスト自転車にも力を入れており、10万円台の街乗り電動アシストスポーツ自転車を展開している。
RUFF CYCLES(ラフ サイクル)
クルーザータイプの自転車やE-Bikeを製造しているドイツ「Ruff Cycles」。ここのE-Bikeの特徴は、近年流行しているクラシックなミニバイクスタイルの「Lil’Buddy」と、クラシックなアメリカンバイクの「The Ruffian」と、オートバイ風のデザインを採用しているのが特徴だ。
オートバイ風E-Bikeを展開するRuff Cyclesが日本上陸 アメリカンバイク風の 「The Ruffian」と、ミニバイク風の「The Lil’Buddy」の2モデルを用意
Seraph(セラフ)
ミズタニ自転車のE-Bikeは、オリジナルブランド「Seraph(セラフ)」で展開している。グラベルロード系統のフレームに、フラットバーハンドルを装着したE-Bikeでシマノ製ユニットを搭載している。
XROSS(クロス)
E-Bikeブーム前の時代から、E-ロードバイクを展開していたXROSS。現在は、ハードテールE-MTBとフルサスペンションE-MTBを展開している。ドライブユニットはシマノ・STEPSで、E-MTBでは珍しいシマノ・Di2仕様も用意している。
Yamaha(ヤマハ)
世界初の量産電動アシスト自転車を作ったヤマハ発動機は、日本市場でもE-Bike(電動アシストスポーツ自転車)に力を入れており、自社ブランドでE-ロードバイク、E-グラベルロードバイク、E-クロスバイク、E-MTB等をラインナップする「YPJシリーズ」を展開している。ドライブユニットは自社製のPWシリーズを装着している。