第46回東京モーターショー2019で注目を浴びたE-bikeが「YPJ-YZ」だろう。YPJ-YZはヤマハ発動機が出展したフルサスタイプのE-MTBの参考出展車。レースで走ることをイメージしたE-BIKEのレーシングマシンを表現したデザインは、モトクロス競技専用車「YZ」を彷彿とさせる形状となっている。ドライブユニットはヤマハ・PW-X2と思われる。ヤマハのハイエンドE-Bike用ドライブユニット「PW」シリーズのハイエンド版で、海外のヤマハ発動機のWebサイトではすでに紹介されている。
YPJ-YZの一番の特徴と言えるのが、2本のチューブでバッテリーで挟んでおり、オートバイのセミダブルクレードルフレームを意識している。一般的な内蔵バッテリーではなく、セミダブルクレードル風の方式を採用したのは、どうやらデザインだけでなく軽量化と剛性の両立も考えて採用したようだ。従来の内蔵式バッテリーは、フレームがコの字構造になるため、剛性を確保するとフレームが重くなるが、バッテリーを挟み込むことで、この問題を解決したようだ。
ダウンチューブが分かれているのに目が行くが、トップチューブも同じように分かれている。E-MTBとしてポテンシャルがどのくらいあるか気になる所だ。
スペックは以下の通り
- 車両寸法(全長×全幅×全高):1,939mm×790mm×960mm
- 車両重量:NA
- 乗車定員:1
- 原動機形式:センターモーター
- バッテリー種類:リチウムイオン電池
- バッテリー容量:500Wh
- 定格出力:250W
- 最大トルク:80N・m
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