今や多くの会社から登場しているグラベルバイク。自転車界のSUVとも言え、実際の走破性も自動車やオートバイと同じく林道の砂利道程度の走破性しかない。
しかし、自動車やオートバイのSUVとグラベルロードが違うのは、走行性能に関する流れが別だということだ。
自動車やオートバイのSUVは、オフロード走行などの走破性は最低限の性能しか持っていない物が多い。物によっては舗装路用モデルと同等の物しかないタイプもある。
一方、自転車に関しては、走破性を重視したモデルが増えつつある。グラベルロード初期に登場したモデルの中には、最大タイヤ幅35ミリとママチャリ程度のタイヤしか履けないグラベルロードもあったが、ほぼ絶滅しロードバイクのジャンルに鞍替えした。
一方、グラベルロードと呼ばれる自転車は、対応タイヤ幅がどんどん太くなっている。かつては700×42Cとママチャリよりも太いタイヤが装着できるのがトレンドだったが、それよりも太いタイヤが履けるグラベルロードが増えている。
また、タイヤ幅が太くなるだけでなくグラベルを快適に高速走行できるようにフロントサスペンションを搭載したモデルも出てきた。フロントサスペンションだけでなく、リアサスペンションを搭載したフルサスペンション・グラベルロードまであるほどだ。
写真のNiner MCR 9 rdoは最大タイヤ幅700x50c、650Bx2.0インチに対応しているフルサスペンショングラベルロード。ここまで来るとグラベルロードとマウンテンバイクは一体何が違うのか疑問に感じるほどだ。マウンテンバイクと違うのは、グラベルロードはジャンプ等の派手な動きを想定していないため、車体を軽くできる。しかし、現在の状況を見る限り、ドロップハンドルが装着されたMTBの扱いになるかもしれない。