ファッショナブルな自転車を展開していることで有名なルイガノ。E-Bikeにも力を入れており、注目されているのが2019年10月に発売予定のクロスバイクタイプのE-Bike(E-クロスバイク)「AVIATOR-E」だ。アルミ素材を採用した車体に搭載されるドライブユニットは「シマノ・STEPS E5080」。シンプルな内部構造を採用し軽量でコストパフォーマンスに優れたユニットとのこと。油圧ディスクブレーキや、多少の荒れた道でも安心して走行できる700x35Cのブロックタイヤを搭載している。
AVIATOR-Eに試乗してみた
今回、AVIATOR-Eに試乗できたので、簡単なインプレッションを書こう。注目すべき部分はシマノ・STEPS E5080ユニットが搭載されていること。日本でのシマノ製のE-Bikeドライブユニットは、E-MTBやハイエンドE-Bikeを中心に搭載されている「STEPS E8080」、25~30万円クラスのミドルグレードのE-MTBやE-Bikeを中心に搭載している「STEPS E6180」、20万円台前半の手頃な価格のE-Bikeに搭載されている「STEPS E5080」の3種類がある。
ルイガノ・AVIATOR-Eに搭載されているSTEPS E5080のスペックは、定格出力250W、最大トルク40Nm。ハイエンドモデルのSTEPS E8080が定格出力250W、最大トルク70Nmなのを考えるとトルクは低い。実際に乗った限りでは必要十分のマイルドなアシストだと感じた。その一方で、STEPS E5080には、STEPS E8080にあった「ギュイーン」とした高いモーター音が無い。アシスト時の音は全く無いほどで、Bosch Active Line Plusと同レベルに匹敵する。アシストのセッティングは乗った限りではE8080と同じく、脚力に応じて細やかながらリニアにアシストを行うタイプ。E8080のアシスト音が静かでアシストがマイルドになった物だと思えばわかりやすい。
アシストの設定や速度等を表示するディスプレイやスイッチ類は、コンパクトに纏めつつ、1クラス上の質感を持っている。この部分のデザインは、運転中は常に見たり触ったりするため、質感が高いほうが満足感が高い。また、シマノ得意の1充電辺りの航続距離も見ることが可能だ。部品チョイスに関しては特に不満はない。ブレーキはシマノ製油圧ディスクブレーキで軽い力で止まり、太めのブロックタイヤは、日常の街乗りでもパンクしにくいので安心して走行できる。
コストパフォーマンスが高いE-Bikeとして注目される可能性があるAVIATOR-E
日本で販売されているクロスバイクタイプのE-Bikeは車体価格が25万円を越えるタイプが多い。25万円を切るクロスバイクタイプのE-Bikeは少なく、EVOL C700(¥198,000)、ミヤタ・クルーズ5080(¥199,000)、BESV JF1(¥230,000)TREK・Verve+(¥231,000)、そして、ルイガノ・AVIATOR-E(¥228,000)と5種類しかない。
この5台のクロスバイクタイプのE-Bikeの中で、ルイガノ・AVIATOR-Eの利点は、シマノ製ユニットを搭載している事(ミヤタ・クルーズ5080も同ユニットを搭載)、ルイガノらしいファッショナブルなデザイン、泥除けや荷台、フロントバスケットといったオプションが用意されているといった利点がある。AVIATOR-Eは、お手頃価格のE-Bikeとして注目されるだろう。
- フレーム:6061 ALUMINUM アルミフレーム
- フロントフォーク:アルミ
- 重量:17.6kg
- ブレーキ:SHIMANO BR-MT200 油圧式 ディスクブレーキ
- ギア(前):44T
- ギア(後):SHIMANO 11-32T 8段変速
- フロントホイール:ALEX MD19+SHIMANO TX505 QR DISC
- リアホイール:ALEX MD19+SHIMANO TX505 QR DISC
- タイヤ:KENDA K-1185 700x35C
- ドライブユニット:Shimano STEPS E5080(定格出力250W、最大トルク40Nm)
- アシスト方式:ミッドドライブ
- バッテリー:SHIMANO BT-E6010 36V 10.9Ah
- 充電時間:約7時間
- アシストモード:3段階(ECO/NORMAL/SPORT)
- 航続距離:(105km/-/-)