「写真の町」として知られる北海道上川郡東川町を中心に旭川市・東神楽町の1市2町で、インバウンド(訪日観光客)向けの広域シェアサイクルの実証実験を開始した。
実証実験の中心となる東川町は、北海道の中央に位置し、移住者が増加している町として近年注目されている。旭川空港から車で10分というアクセスの良さに加え、大雪山国立公園にも近く大自然に包まれ、1985年には「写真の町」、2014年には「写真文化首都」を宣言した。また、東川町国際写真フェスティバルや写真甲子園などを通して、写真文化の中心地とした独自のまちづくりとしても有名だ。
2018年、旭川空港の国際ターミナル増設により海外定期便が発着し、韓国・台湾などアジアからのインバウンド(訪日観光客)が増加している。こうした訪日観光客に滞在期間中の手軽な移動手段を提供することで、地域の魅力を知ってもらい、継続的に来訪してもらうための施策の一環として、シェアサイクルを導入することになった。
今回のシェアサイクルの導入は、2019年6月より10月までの5ヶ月間、旭川空港、旭山動物園など7ヶ所にポートを設置し、30台の電動アシスト自転車によって行われる。利用料金は、6時間1,500円、12時間1,800円の2プラン。
また、東川町国際写真フェスティバルの期間中には、2019年4月から5月にかけて京都で行われた「KG+」での取り組みと同様に、より手軽にシェアサイクルを利用できるプランを用意するなど、フェスティバルへの来訪者の回遊促進や街の魅力の発信に協力する。
◆実証実験概要
ポート設置場所:道草館(東川町の道の駅)、旭川空港、旭山動物園、旭川駅前、森のゆ 花神楽、IYASU HOSTEL、キトウシ森林公園
実施台数 :30台(電動アシスト自転車)
実施期間 :2019年6月〜10月中旬
利用料金 :6時間 / 1,500円(税抜)、12時間 / 1,800円(税抜)
◆実証実験の体制について
本実証実験は「一般社団法人ひがしかわ観光協会」(http://www.welcome-higashikawa.jp)、「有限会社アグリテック」(http://www.agtec.co.jp)、「一般社団法人大雪カムイミンタラDMO」(https://www.taisetsu-kamui.jp/)、「東神楽町」(https://www.town.higashikagura.lg.jp/)と、シェアサイクル運営・運営支援をする「コギコギ株式会社」(http://cogicogi.jp)が共同で行います。ひがしかわ観光協会が実施主体、アグリテックが運営主体、シェアサイクルのシステム提供をコギコギ担います。