キャノンデールから、日々の生活に遊びごころをプラスするまったく新しいフィットネスバイク「Treadwell(トレッドウェル)」が登場した。この自転車は、従来のクロスバイクよりもアップライトな乗車姿勢で運転できる「アップライト・スポーツバイク」の一種だ。
そんな、アップライト・スポーツバイクと一言で言っても、様々なタイプがある。Electra Townieシリーズのようなセミリカンベント風味のローライドタイプから、Rivendell Clem Smith jrやSpecialized Rollのように、太いタイヤを装着したアメリカンタイプなどがある。
BMXスタイルのハイライズのハンドルを装着し、クロスバイクよりもタフで、マウンテンバイクよりもオンロード風の車体デザインは、オートバイのトラッカーやスクランブラースタイルのカスタムを連想させる。
Cannondale Tredwellはアップライト・スポーツバイクの中でも、クロスバイクと本格的なアップライト・スポーツバイクの中間だろう。シートアングル71度、チェーンステイ長460ミリは、クロスバイクよりもアップライトに乗れるが、本格的なアップライト・スポーツバイクよりも、姿勢を前傾にして乗るのを意識していると思われる。クロスバイクよりもやや幅が広いサドルや、ハンドル高を、BMX風のハンドルで稼いたフレームは、クロスバイクスタイルの前傾姿勢も可能なのを意識しており、良くも悪くもクロスバイクと本格的なアップライト・スポーツバイクの中間と言える自転車だ。
タイヤは650B×47C のロードプラス規格を採用。舗装路の高速走行よりも、乗り心地や耐パンク性能、安定性を重視した物で、このような自転車に合っている。
また、Tredwellには、ホイールセンサーが内蔵しており、キャノンデールアプリとシームレスにペアリングするとのこと。スマートフォンをTreadwellに取り付け可能なステムとアプリもあり、これらを使う事で、ライド中は、スピード、走行距離、カロリー消費、削減した二酸化炭素排出量を把握できるだけでなく、メンテナンス時期を管理し、点検が必要な場合に通知を送信する。
ラインナップは2種類用意されている。ハイエンドモデルのTreadwell EQ(¥89,000)は前カゴど泥除け、油圧ディスクブレーキを装備。Tredwell 3(¥59,000)は、EQよりもシンプルで機械式ブレーキを採用した。
アップライト・スポーツバイクに関しての問題は、新たな需要が作れるかだ。特に、自転車では高価なコミューターでで成功を収めているのは折りたたみ自転車とE-Bikeのみが現状。どのようなライフスタイルを描けるかで、アップライト・スポーツバイクの成否がかかっている。