原動機付自転車よりも自由度が高いE-Bikeは、従来の自転車や原動機付自転車よりも自由なモノが生まれている。そんな個性的なE-Bikeの中で、成功例と言えるのがBESV PSA1/PS1。モトベロの電動アシスト自転車販売ランキングでは、プレミアム部門(高価格帯でありデザインに優れたタイプや、スポーツe-bikeタイプ)で1位(PSA1)と3位(PS1)に入るほど売れているようだ。
電動アシスト自転車専門店『モトベロ』 2018年年間販売ランキングを発表!:http://www.motovelo.co.jp/blog/201901-16089/
埼玉サイクルエキスポ2019でBESV PSA1・PS1に試乗できた。今回はPSA1とPS1の違いやなどを紹介する。
BESV PSA1を解説
リアキャリアはオプション
BESV PSA1は、先行発売されたカーボンフレームのミニベロE-Bike「PS1」のエントリーモデル。PS1のデザインを意識したアルミフレームや、機械式ディスクブレーキやShimano Altus 7速コンポーネントを採用することで低価格を実現した。価格は¥185,000(税抜き)
BESV PS1を紹介
BESVブランドの中でアイコニックなモデルがPS1。デザイン性を重視したカーボンフレームに油圧ディスクブレーキ、Shimano Deore 10速コンポーネントを搭載。価格は¥276,000(税抜き)
BESV PSA1とPS1の違いは?
BESV PS1とPSA1はフレーム、ブレーキ等、様々な所が違うが、一番の大きな違いはアシスト制御だろう。埼玉サイクルエキスポで聞いた所、PSA1は初めてE-Bikeに乗る人のためにマイルドな制御を採用しているのに対し、PS1は既存のスポーツサイクルに乗っていた人が買うのが多いと考え、メリハリがあるアシストを採用していると語っていた。
実際にPSA1・PS1を比較試乗すると簡単に理解できる。同じアシストモードにした場合、発進時のアシストはPS1のほうがパワー感がある。モーターはPSA1・PS1も同じと語っていたが、全く別の特性なので、購入する前は確認を薦める。
初期型のPS1と現行型PS1の違い
BESV PS1は日本に来てから既に数年立っているE-Bikeだ。PS1登場初期は、「パナソニック・ハリヤ」などの、ママチャリ用ユニットを搭載した電動アシストスポーティモデルか、超小型バッテリーを搭載した「ヤマハ・YPJ-R」しか無かったが、2019年現在は、様々なE-Bikeが登場している。
BESV PS1も時が経過するごとに改善しているようだ。2017年にバッテリーアップグレードキャンペーンが行われており、大容量バッテリーが追加でプレゼントされた。
BESV PS1 バッテリーアップグレードキャンペーン:http://besv.jp/news/201705-2181/
また、2018年では以下のようにアップグレードされた。
・Shimano Altus7から、Shimano Deore 10sへグレードアップ。
・バッテリーは、6.6Ah→10.5Ahに容量アップ
・油圧ディスクブレーキをTEKTRO社の油圧&エレクトリックブレーキ(制動時にモーターへの給電を停止)に変更。
BESV TRS1を始めとする2018年の製品ラインナップにつきまして:http://besv.jp/news/201803-2787/
また、話を聞くとセンサー類を高性能化やマッピングの進化も行っているとのこと。最新型のPS1に試乗した時、初期型のPS1よりも出だしのアシストが進化したのに驚いた。(筆者はサイクルモードで初期型のPS1に試乗済)
初期型のPS1は、発進や低速時にペダルを踏んだ時、アシストの遅れがあった。一方、現行型のPS1は同じ場面でペダルを踏むと、瞬時にふんわりとした緩やかなアシストが発生した後に力強いアシストが発生するセッティングに変更したようだ。この違いは試乗コースのヘアピンカーブを曲がる時にわかる。初期型PS1はアシストがギクシャクしており乗りにくいのに対し、現行型PS1はなめらかにアシストしてくれるので乗りやすいのだ。
発進や低速時は、瞬時にふんわりとした緩やかなアシストがかかるセッティングは、BESVオリジナルユニット(後輪インホイールモーター)搭載車の特徴のようだ。筆者はイベントで現行型PS1・PSA1・JR1・JF1に試乗したことがあるが、どれも同じアシスト感だった。
BESV PSF1とは?
BESV初の折りたたみ自転車タイプのE-bike(E-フォールディングバイク)がBESV PSF1。ハンドルステム・フロントフォーク・リアスイングアームが折り畳めるため、PSシリーズ独特のモダンなデザインと折りたたみ性能を両立した。アシストの味付けはPSA1と同じ。