日本のシェアサイクルの中でも、全国各地に展開しているのがドコモバイクシェア。電動アシスト自転車とFelicaカードを採用し、ハイテク方面に力を入れている。BICYCLE CITY EXPO 2018のブースでは面白いコンセプトモデルが出展していた。
電動アシスト自転車の後輪付近を見てほしい。普通ならシールで貼ってある広告が、電子ペーパーを採用した看板を採用しているのだ。
電子ペーパーはAmazon kindle Paper whiteなどの電子書籍端末に使われていることで知られている。表示中に電力の消費を抑える設計のため、スマートフォンやパソコン等で使われる液晶画面よりも電池の消費量が少ない。画面は紙に近い質感を実現し直射日光の下でも見やすい。
電子ペーパー看板を開発した理由について訪ねた所、広告を自由に変えることができる利点があると語っていた。この看板を採用すると、場所によって広告を変更することも可能らしい。Webサイトの広告は読者の興味を惹くために、顧客の興味や関心を追跡したリターゲティング広告があるが、電子ペーパー看板はリターゲティング広告を現実世界に持ってきたようなものだ。この機能は広告だけでなく、災害等が発生した場合、看板の表示が変わることで情報発信も可能。ドコモ・バイクシェアによると、電子ペーパー看板を搭載したシェアサイクルは現在開発中とのことだ。