電動アシスト自転車の世界では、電動アシストスポーツサイクルがブームになっており、様々な会社から電動アシストスポーツサイクルが登場している。このような電動アシストスポーツサイクルは、製造や販売で注目されているだけでなく、観光でも注目の的となっている。
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南では、メリダブランドのロードバイクのレンタルだけでなく、ミヤタブランドの電動アシストスポーツ自転車をレンタルすることができる。レンタルできる車種は電動アシストクロスバイクのミヤタ・クルーズと、電動アシストマウンテンバイクのミヤタ・リッジランナーの2種類をレンタルすることができる。
参考:伊豆ゲートウェイ函南
伊豆半島では、電動アシストスポーツ自転車を観光資源にした取り組みを行っているようだ。2018年5月26日の伊豆経済新聞では、伊豆半島内に電動アシストスポーツ自転車の充電ネットワークを作る予定を打ち立てており、電動アシストスポーツ自転車を観光資源にしようとしているようだ。
ここで気になるのが、電動アシストスポーツ自転車は観光資源になるのかどうか。2018年5月25日に伊豆ゲートウェイ函南でミヤタ・クルーズをレンタルし、十国峠に行った限りでは「電動アシストスポーツ自転車は観光資源になる」と思うのが自分の考えで、その理由は以下の通りだ。
電動アシストスポーツ自転車は観光資源になると思う理由
電動アシストスポーツ自転車が観光資源になると思う理由は3つある。
1つ目の脚力があまり無い人でも楽しく走ることができる。電動アシストスポーツ自転車は、モーターとバッテリーを装備し人力を補助するスポーツ自転車だ。電動アシストスポーツ自転車は、一般的なスポーツ自転車よりも車体は重いが楽に漕ぐことができ、通常の電動アシスト自転車よりもスポーティな走りが可能なので、長距離を走っても辛くなりにくい利点がある。特に脚力があまりない普通の人でも坂道が上れるので、行動範囲が大きく増えるだろう。
レンタサイクルの観光で欠点になるのが、途中で疲れてしまい休憩が増えたり、道を間違えてしまいタイムロスが発生してしまう問題がある。特にレンタサイクルで観光を行う場合、土地勘が無く道を間違えるタイムロスがある場合が殆どだろう。最初にトラブルが発生してタイムロスが発生するのなら、いくつかの観光地点を外して回ればいいが、疲れた後にタイムロスが発生するとリカバリーが難しくなったり、時間配分が読みにくくなることがある。
これが電動アシストスポーツ自転車だと、途中で疲れてしまってもモーターアシストがあるおかげで、ある程度のスピードを出すことができるため、時間配分が読みやすい。レンタサイクルの殆どは時間貸しを行っているのが一般的なので、時間配分が読めるのは非常に重要で、安心して観光することができる。
人によっては、通常の電動アシスト自転車でも良いと思うかもしれないが、通常の電動アシスト自転車は発進時のトルクが強い一方、時速20km/hを超えてアシストが切れると足が一気に重くなりスピードが出にくくなるという問題があるが、電動アシストスポーツ自転車はスピードを出してアシストが切れても、足が重くならないため快適に走ることができ、楽しく観光することができる。
2つ目は運動になる。運動になるのは意外と思うかもしれない。しかし、実際にミヤタ・クルーズで十国峠を上った限りでは、電動アシストスポーツ自転車はある程度運動になると思う。モーターがあっても、人力を補助するアシストのためある程度は運動になるのだ。特に伊豆半島のように上り坂が多い場所では、アシストがあっても運動になるだろう。
3つ目は気軽に移動できる。電動アシストスポーツ自転車は、駐輪場所が小さくても良く、エンジン付きの原動機付自転車のように大きな音は出さず、排気ガスも出ない。そのため小さな路地を走っても迷惑になりにくいため、自動車やオートバイよりも気軽に移動できる。
自分は電動アシストスポーツ自転車は持っていなく、試乗やレンタルをして電動アシストスポーツ自転車を体験しているが、観光目的のレンタサイクルなら電動アシストスポーツ自転車を選びたい。伊豆半島ではE-Bikeプロジェクトを行っており電動アシストスポーツ自転車を観光資源にする動きがあるが、個人的には成功して各地に広まってほしい。