非競技用のスポーツサイクルやフレーム、自転車部品を長年製造しているSURLY。2018年2月に新車種として登場したMidnight Specialは、650B×47Cという太いタイヤを装着したロードプラスバイクとして、自転車ファンから注目を集めた。
出典:http://ride2rock.jp/products/103086/
Surly Midnight Specialで一番面白いのは、Midnight Specialは、嘗て存在したSURLYのロードバイク「Pacer」の後継モデルということだろう。
Surly Pacerは、近年のロードバイクではあまり見ない泥除け、小型の前荷台を装着できる非競技用ロードバイクとして知られていた。装着できるタイヤ幅は32ミリまでと、競技用ロードバイクよりも幅が広いタイヤを装着することができた。
Pacerの後継車であるMidnight Specialは、650Bホイール、700Cホイールの両方のホイールの装着が可能。650Bの場合は60mm、700Cの場合は42mm幅のタイヤが装着出来るとのことだ。
一般的にロードバイクと言えば、成人男性の親指よりも細いタイヤを装着しているのが普通だ。しかし、クロスバイク並、もしくはそれよりも太いタイヤが装着できるMidnight Specialをロードバイク「Pacer」の後継車とは思えないのが普通の考えだが、Surlyはこのように考えているらしい。
「荒れた舗装の上をまるでピザカッターのように細いタイヤを履いたバイクに乗って走るなんていやだよね。ロードバイクだってタイヤをちょっと太くすれば、ダメージを受けた舗装路だって気持ちよく走れるようになるし、トラクションが増して登り坂も楽になる。だからロードプラスっていう選択をしたんだ。もちろん、十分なタイヤクリアランスを確保しておけば、細いタイヤに交換するのは自由。でも逆はできないからね。ロードバイクであっても、日がな一日、楽しく乗りたいじゃん。それがSURLYらしさなのかもね」
流行のグラベルロードでは無く、あえてロードプラスバイクと名乗るSurly Midnight Specialは、完成車(税込み¥278,640)とフレーム・フォークセット(税込み¥118,800)で発売中だ。