自転車業界は、新たな顧客を獲得するためか、女性用スポーツサイクルに力を入れている所が増えている。色々な自転車ブランドからは女性用モデルが登場しており、台湾のGIANTは女性専用ブランド「LIV」を発足させているほどだ。
今回、注目したいのは自転車チェーン店「サイクルベースあさひ」のスポーツサイクル。サイクルベースあさひのスポーツサイクル「プレシジョン」シリーズには、女性用として「プレシジョンディエナ」シリーズがあり、その中でもロードバイクのプレシジョンディエナRは、男女兼用モデルのプレシジョンRと比較すると、色々な所が違うようだ。
女性用ロードバイクは、通常の男女兼用のロードバイクと比較すると様々な所が変わっている。今回はサイクルベースあさひのロードバイク「プレシジョンR」と「プレシジョンディエナR」の両方を比較してみる。
小柄な人でも乗れる車体となっているプレシジョンディエナR
女性用ロードバイクのプレシジョンディエナRは、小柄な人でも違和感なく乗れるような設計や部品チョイスとなっている。フレームは通常のプレシジョンRと比較すると、小柄な人でも乗れるコンパクトなフレームデザインを採用している。男女兼用ロードバイクのプレシジョンRは、3種類のフレームサイズがあり、450㎜(158cm〜)、510㎜(166㎝〜)、540㎜(176㎝〜)の3種類のフレームサイズがあるのに対して、女性用ロードバイクのプレシジョンディエナRのフレームサイズは、395㎜(150cm〜)、430㎜(160cm〜)の2種類で、プレシジョンRよりも小柄な人が乗れるサイズとなっている。
部品チョイスも女性を意識しているプレシジョンディエナR
女性用ロードバイクのプレシジョンディエナRは、フレームだけでなく、装着されている部品も女性を重視した部品チョイスとなっている。サドルは女性用を採用し、ハンドルは小柄な人の肩幅を意識して通常よりも狭い380ミリ幅のハンドルをチョイスしている。クランクのギアの歯数も、大きい歯数を通常のロードバイクよりも小さい46Tと低めのギア比を採用している。これは意図的にギア比を軽くしており、一般公道の常用速度でも軽く走れるようにしたのだと思う。ブレーキは同価格のプレシジョンRよりも1ランク上のブレーキ「Shimano Claris」を採用している。7万円のロードバイクでシマノ製のキャリパーブレーキを採用しているのは珍しい。
かつて、有名ブランドのエントリーロードバイクは、プレシジョンディエナRと同じ価格で購入できたが物価高騰により買えなくなり、プレシジョンRやプレシジョンディエナRのように、7万円以下で購入できるロードバイクは貴重な存在だ。