マウンテンバイクやシクロクロスの世界で主流となっているのが、フロントギアを1枚にし、ワイドレンジ仕様のスプロケットを入れる「フロントシングル仕様」だろう。フロントシングル化は直感的に変速が可能でトラブルが少ない一方、部品の値段が高いため簡単に行うことができない欠点もある。
一般的にフロントシングル化を行う場合、リアスプロケットの段数が10段以上の物を使用するのが一般的だが、台湾の自転車部品会社「Sunrace」は、8・9段用のワイドレンジ仕様のスプロケットを販売している。
上の写真のスプロケットは8段用だが、9段用も存在する。歯数は11-40Tで、ギアの組み合わせは11-13-15-18-22-28-34-40。10~12段で行うものを8段で対応しているため、ギアが飛び飛びになっているが、非常に珍しい8段スプロケットだ。気になるのが変速機の対応だが、ディレイラーハンガーにアダプターを装着するリアディレイラーリンクが付属している。対応しているハブはShimano HGスプラインフリーハブで、SRAM XDドライバーには互換性はないとのことだ。