近年流行の自転車のジャンルの1つであるグラベルロードは、舗装路を比較的速く走行することができる+砂利道等の荒れた道を走ることができるのを売りにした自転車だ。近年のグラベルロードは、一般的なクロスバイクよりも太いタイヤを装着できるモデルが増えている。一部では700Cよりも直径が小さい650B規格のホイールを装着し、47ミリ幅相当のタイヤを入れることも可能なモデルも存在する。そんなグラベルロードだが、どのような場面でも走ることができるのだろうか。
砂利道程度なら走ることは可能
700Cホイールを装着した一般的なグラベルロードは、40ミリ辺りのタイヤ幅まで対応しているモデルが多い。38~40ミリだと一般的なシティサイクルよりもタイヤが太く、マウンテンバイクだと1.5インチ相当のタイヤ幅となる。また、グラベルロードでは650B(27.5インチ)ホイールにインチダウンし、47ミリ相当のタイヤを装着することができるフレームも存在する。タイヤ幅は1.75インチ(44ミリ相当)よりも太くなるため、砂利道走行も楽しいだろう。
ここまで太いタイヤを装着できると行動範囲は大きく広がる。32ミリ幅相当のタイヤでは舗装路よりも多少荒れた道しか走れないが、グラベルロードのように38ミリ以上のタイヤを装着できると砂利道で車が通れるジープロードだけでなく、マウンテンバイクが走ることができるトレイルコースを走行したり、セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝を完走する人もいるようだ。
グラベルロードで雪道を走ることはできるか?
自転車で雪道を走ることはできないと思う人は多いと思うが、一部では自転車にスパイクタイヤを装備したり、タイヤが太いファットバイクに乗って雪道を走る人がいる。
比較的太いタイヤを装着することができるグラベルロードだが、ここで気になるのがグラベルロードに合うスパイクタイヤが存在するかということ。調べてみると、Schwalbe・マラソンウィンター(700×38C)等、一般的なグラベルロードに装着できる可能性があるスパイクタイヤを見つけることはできた。ただし、マウンテンバイクと比べるとスパイクタイヤのラインナップは少ないため注意が必要だろう。
グラベルロードを選ぶ時は装着できるタイヤサイズが重要になる
グラベルロードは一般的なクロスバイクと比較すると、クロスバイクよりもタイヤ幅を太くすることができるため、クロスバイクよりも様々な場所を走ることができるだろう。
ここで注意すべき所は、グラベルロードは車種によって装着できるタイヤ幅が違うということ。一般的なグラベルロードは700×40Cまで対応できるモデルが多いが、一部車種は35ミリ程度のタイヤしか装着できないモデルが存在する。例えば、GT GRADEは公式サイトでは700×35cまで対応と書いてあり、40ミリ幅のタイヤは装着できないようだ。
一方、通常のグラベルロードでは装着できないマウンテンバイク並に太いタイヤが装着できるグラベルロードも存在する。Pep CyclesのNS-D1というグラベルロードの王滝仕様のページを見ると27.5×2.2インチとマウンテンバイク用のタイヤを装着している。グラベルロードと言っても様々なモデルがあるため、グラベルロードを買う場合はどのようなタイヤが装着できるか注意したほうが良いだろう。