Dahon CURLとBromptonを比較する時に気にするべき部分


様々な折り畳み自転車を製造しているDahonには、Bromptonみたいなデザインを採用しBromptonみたいにコンパクトに折り畳むことができ、Bromptonのコピーみたいなデザインを採用したCURLという折り畳み自転車がある。CURLは海外で販売されていてBromptonに似たデザインは、日本発売前から折り畳み自転車ファンに注目されていた。そんなCURLが2018年モデルとして日本で発売されるようだ。今回はCURLとBromptonを比較を行う時に気にしたほうがいい2つの部分を紹介したい。

CURLとBromptonを比較を行う時に注意したい部分:折りたたみヒンジ編

自分がCURLとBromptonを比較する時、真っ先に折り畳みヒンジの設計に注意したい。

多くのDAHONの折り畳み自転車で採用されている折り畳みヒンジシステムは、レバー式でワンタッチで開閉できるシステムを採用している。このタイプの利点は比較的軽い力で折り畳み時に開閉が可能で、欠点はテンション調整を行わなくてはいけないことだろう。

折り畳みを頻繁に行うと緩むためテンション調整を頻繁に行わないといけない。このテンション調整を怠るとテンション調整ボルトが破損し廃車になる可能性が高いため注意が必要だ。因みにDAHONは車種により折りたたみ部分の機構が違うため調整を行う場合は、取扱説明書を読んだほうが良い。

http://www.synapse.ne.jp/s-hara/velo/fdb_maintenance.html#lcadjust

一方、Bromptonはヒンジクランプ方式を採用しており、DAHONのようにワンタッチで開閉できる構造ではないが、シンプルで手で締め込むことによりDAHONのように工具を使用して折り畳み部の調節を行わなくていいようだ。

折り畳み部分の調整で工具を使用しなくていいのは大きな利点の一つだ。自分が所有しているTern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7は折り畳み部分の調整を行うには工具が必要だが、Tern Link N8は工具を家に忘れてしまい、旅行先(伊豆大島)で折りたたみ部が緩くなってしまい恐る恐る走り、Renault ULTRA LIGHT7は何度も旅先で折りたたみ機構の調整を行っている。

Dahon Curlの折りたたみ部分はワンタッチタイプのようだが、どのような調整を行うかが気になる。またCurlは明らかにBromptonをコピーしたデザインのため、Bromptonように折りたたみ部分を交換して長期間使用できるかも調べないといけない。

CURLとBromptonを比較を行う時に注意したい部分:フレーム素材編

DAHON CURLとBromptonの違いで気になる部分にフレーム素材がある。CURLのフレーム素材はアルミなのに対して、Bromptonはクロモリと違う素材を採用している。

自分が所有している折りたたみ自転車、Tern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7の2台はアルミフレームと一般的な折りたたみ自転車に多く採用されているフレーム素材だ。この2台に乗っていて気になるのが、折りたたみ部の劣化だ。

アルミは素材特性的に柔らかく加工がしやすいのが知られている。多くの折りたたみ自転車にもアルミフレームの折りたたみ自転車があるが、折りたたみ部分が摩耗しやすいのはあまり知られていない。

自分が所有しているTern Link N8とRenault ULTRA LIGHT7は、執筆時点で両方共1年未満しか使用していないが、フレームの折りたたみ部を見ると既に塗装はげがあり、力がかかり摩耗しているのを実感する。

自分はKHSやDAHON Speed等のクロモリフレームの横折れ式折り畳み自転車を所有したことはないが、アルミよりも強度があるクロモリフレームのほうが折りたたみ部の摩耗が少ないのでは無いかと思う。

5年経過のブロンプトン2

5年経過したBromptonのフレーム折りたたみ部の摩耗が見れる。正直Tern Link N8やRenault Ulita Light7がここまで持つかはわからない。

Dahon Curlの大きな強みとは一体何か考える

Dahon Curlの価格はネット通販を見ると税込みで20万円ぐらいのようだ。この価格はBromptonと変わらない。Bromptonは多くの実績があり情報が豊富で、車体重量もBromptonのほうが軽いようだ(Dahon Curl i8の重量は13.4kg)

Dahon Curlの強みは何かと考えたら、変速段数と折りたたみサイズだろう。Curl i8は内装8段変速を採用しBromptonよりも幅広いギア比を搭載している。

Curlの折りたたみサイズは58x54x27cm。シートチューブが短くシートポストを抜く構造のため折りたたみ時の高さがBromptonよりも低くなっている。シートチューブを短くしても高身長の人に対応するためにテレスコピックシートポストを搭載している。

Curlの折りたたみサイズで強みになるのがコインロッカーに入れることが出来ることだ。一般的な中サイズのコインロッカーの縦55cmのため、中サイズのコインロッカーに入る可能性が高い。Bromptonでギリギリ中サイズのコインロッカーに入るか入らないかのレベルだったので、Curlは中サイズのコインロッカーに入るかもしれない。代理店はコインロッカーに入れることができるか検証すべきだろう。仮に入れることができたら、中サイズのコインロッカーに入る折りたたみ自転車の中では最大サイズの車輪、多段変速機の折りたたみ自転車となり記録更新するからだ。

コインロッカーに入れることができる折りたたみ自転車一覧

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