ルノーウルトラライト7で長距離走行を行うのを薦めない理由

14インチ折りたたみ自転車のルノーウルトラライトは、車体が軽く、前後輪のハブによく回るシールドベアリングを採用しているため、予想よりもスピードが出る折りたたみ自転車だ。

のんびり走るママチャリを追い抜くこともできるウルトラライト7だが、ウルトラライトで長距離を走りたいかと聞かれたら自分はNoと答えるだろう。ルノーウルトラライト7で長距離走行を行うのを薦めない理由は以下の3つが挙げられる。

乗り心地が悪い

ルノー・ウルトラライト7は、14インチと通常の自転車よりも遥かに車輪が小さいため、乗り心地が硬い。小径車はスポークやフォークが短く、折り畳み自転車の場合はしなりにくい構造になっているためか、乗り心地は硬い傾向になるが、ウルトラライト7の乗り心地は折り畳み自転車の中でも悪い部類に入る。ウルトラライト7の乗り心地はソリッドタイヤに近い感覚で、最初に乗った時はパンクしているのでは無いかと思ったほどの乗り心地だった。この手の14インチ折りたたみ自転車は通常の大径車輪の自転車や20インチ折り畳み車よりも乗り心地は悪いと思ったほうがいい。

段差に弱い

一般的に車輪が大きいほど段差を乗り越えやすい。ウルトラライト7の14インチという車輪径は、歩道の段差でも場所によっては気をつけないと思うレベルだ。歩道の段差以外でも車道でたまに見る大きなデコボコを通過するにも不安を感じることがあったので注意して走らないといけない。

安定性が低い

小径車は大径車よりも安定性が低いといわれているがこれは車種にもよる。自分が所有しているTern Link N8は、街中を普通に走るには不安定さは無いと思ったが、ウルトラライト7は街中でも常に両手で抑えて走らないといけない不安定な感覚がある。これはハンドルを握っている力でわかる。これは、車輪が小さいのとチェーンステー長が短い(恐らく400mm以下)のに、やや前傾姿勢の通常のスポーツバイクポジションで乗るため後ろ荷重になりやすい、ホイールベースが短い等の理由が考えられる。

ウルトラライト7は街乗り向けで使うのが一番

乗り心地が悪い、段差に弱かったり不安を感じる、安定性が低いウルトラライト7だが、14インチ折りたたみ自転車の特性を考えれば当然のことだろう。ウルトラライト7のような超小径車折り畳み自転車はこれらの問題により長距離を行うのは厳しいと思ったほうがいい。

最近ではウルトラライト7は手放しで薦める自転車の1つになっているが、14インチ折りたたみ自転車特有の割り切りの設計に、DAHONやTernと比べた時に感じる、折りたたみステムの剛性の低さ、クイックレバー部分のデザインを通常のクイックレバーと同じ形状を流用しているため、折りたたみを頻繁に行うとイライラ感が増すなどの欠点があるため、手放しで薦める自転車ではないと思うが自分の考えだ。ウルトラライト7は折りたたみ自転車の中でも好き嫌いがわかれ、通常の自転車と比較すると潰しが効かないため、できるだけ実車を見たり、試乗会で試乗してから購入するのを薦める。

関連記事

編集

Eバイクや電動アシスト自転車、自動車、アクティビティなどを紹介しているWebメディア。「Eバイク事始め 次世代電動アシスト自動車がよくわかる本」が好評発売中。

当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。

spot_img
spot_imgspot_imgspot_img