折りたたみ自転車「Tern Link N8」に標準装備されているタイヤはSchwalbe KOJAK 20×1.35というタイヤ。やや細めのタイヤで車体デザインも相まってシャープな雰囲気のデザインになり、舗装路では走りが軽くて乗り心地も良かった。
しかし、タイヤが細いため段差の通過では乗り心地が硬く、荒れた道では安定性が低い問題もあった。自分が折りたたみ自転車にもとめているのは速度よりも道を選ばなく歩きよりも速く走れることなので、今回タイヤを太くしてみた。今回装着したタイヤはTIOGA FASTR X 20×1.85だ。
タイヤを太くすることでデザインが一気に変わる
FASTR Xに交換したことにより、今までのオンロードスポーツ的な雰囲気から、骨太なマウンテンバイク風味のデザインに変わった。個人的にSchwalbe Kojakを装着した状態のLink N8のほうが気に入ってた。
荒れた道も気にしないで走っていけるほどの安定感
タイヤ幅を1.35インチから1.85インチに太くしたため、荒れた道も安定して走ることができるようになった。写真のような砂利道は1.35インチのタイヤを装着していた時は走るのに躊躇していたが、1.85インチにタイヤを太くすると安定して走ることができる。乗り心地も良くなり荒れた道では逆に速く走ることができるようになった。
タイヤ外径が大きくなり走りも変化
タイヤが太くなると外径も変化する。Schwalbe KOJAK 20×1.35の場合タイヤ外径は約476ミリ。Tioga FASTR X 20×1.85の場合の直径は約500ミリとのこと。20インチの車輪は直径が大きく細いタイヤが多い451規格と直径が小さく太いタイヤが多い406規格の2種類ある。Tern Link N8は406規格を採用している。
http://www.cb-asahi.co.jp/html/size-etrto.html
451規格のほうが車輪径が大きく舗装路でスピードを出すには向いていると言われている。どの位違うかというと、DAHONの試乗会でLink N8よりも車輪径が大きいSpeed Falcoに試乗しスピードの維持が違うのに驚き、Link N8を買ったのを少し後悔したほどだ。
SPEED FALCOに装着されているタイヤはKenda Kwest 20×1-1/8。タイヤ外径は約507ミリとなっている。FASTR X 20×1.85インチは20×1-1/8に近いほど外径が大きくなっている。これだけ外径が大きくなると、スピードの維持が1.35インチよりしやすく、速度の落ち方が1.35インチよりも遅いのが明らかにわかる。
コミューターや旅行用途ならタイヤを太くするのは利点が多い
折りたたみ自転車に何を求めるか様々だと思うが、スピード追求ではなく旅のツールとして使ったり、コミューター的な使い方をするのならタイヤは太いほうが良いだろう。小径車でタイヤを太くと、乗り心地が良くなったり荒れた道でも安定性が上がったり利点が多い。逆にスピードを求めるのなら車輪径を大きくし細いタイヤを履いたほうがいいだろう。