税抜き8万円で買えるモデルが存在するKHSのファットバイク「4Season」シリーズ。そんな4Seasonシリーズの中でも独特なモデルがATB-300SF。通常のファットバイクの車輪径は26インチなのに対し、ATB-300SFは通常のファットバイクよりも車輪径が小さい24インチを採用している。子供用ファットバイクなどで24インチを採用したファットバイクや、小規模なブランドから24インチファットバイクは出ていたらしいが、マスプロダクションで大人用24インチファットバイクが買えるのは貴重だろう。
マウンテンバイクの世界では、26・27.5・29インチと様々な車輪径が存在している。一般的に車輪径が大きいと段差の乗り上げが容易だが、ハンドリングは軽快でなくなる。逆に車輪径が小さいと段差の乗り上げは難しくなるのに対して、ハンドリングは軽快になる。また、車輪径が大きいとフレームを小さくするのが難しくなるらしく、小柄な人が29インチマウンテンバイクに乗る場合は苦労するとのこと。
また、最近のマウンテンバイクは車輪径だけでなくタイヤ幅によって車輪の直径が変わる。右のCharge Cooker Maxiは26インチファットバイク(26×4.0)で、左のGT PANTERAは27.5ミッドファット(27.5×2.8)。車輪径はGT PANTERAのほうが大きいが、写真では実際の車輪径は拮抗しているのがわかる。下のブログ記事によれば、ファットバイクでも最大サイズの26×4.8インチだと、29インチマウンテンバイクよりも車輪径は大きくなるようだ。
http://ysroad.co.jp/shinjuku/2016/01/05/7039
ATB-300SFの24インチファットバイクの利点は、車輪が小さくなるためフレーム形状を小さくしやすくすることが可能で、ハンドリングも軽快になるのではないかと思う。ただ、24インチファットバイクのタイヤは非常に少ない。ファットバイクに限らず24インチ車はホイールやタイヤ関連の部品が少ない問題があるので、この問題を解決しないと普及しないだろう。
http://khsjapan.com/products/atb-300sf/