東京サンエスが取り扱っているVenoブランドは、公道志向的な部品が数多くラインナップされている。その中でも注目する部品の1つにメトロポイントハンドルバーがある。
メトロポイントハンドルバーは横握りタイプのアップハンドルだが、他の古典的なアップハンドルとの違いはスポーツ自転車用に最適化されているということだ。
従来のアップハンドルは、ハンドルの握る位置がステム装着位置よりも手前になる。世の中のスポーツ自転車の殆どはステム装着位置と同じかさらに前方に握るような設計のため、通常のスポーツ自転車に昔ながらのアップハンドルを装着すると、マトモな乗車姿勢にはならない問題が出る。
上の写真はRatio&C N7。ブリヂストンアンカーのロードバイクフレームにアップハンドルを装着している。下の写真はRivendell Clemsmith Jr。アップハンドル専用フレームで大きな差が存在する。
Venoメトロポイントハンドルバーは、基本的にハンドルの握る位置はステム装着位置と同じため、通常のスポーツ自転車にも装着しても乗車姿勢が破綻しにくいようになっている。ハンドルの握る位置は150ミリほどあるため、ブレーキの装着位置をうまくやればやや前傾姿勢からアップライトなポジションまで様々な乗車姿勢にすることができる。
Venoメトロポイントハンドルバーは、スポーツ自転車で安楽な乗車姿勢を求めたい人向けのアップハンドルバーの1つだろう。特にロードバイクにアップハンドルを装着したい場合は唯一のハンドルなので覚えておいて損はない。