自転車のフレームに使用される素材と言えば、ハイテンスチール、クロームモリブデン鋼、マンガンスチール等の鉄系統、6061番台、7005番台アルミ素材、チタン、ステンレス、カーボン、マグネシウム、木材などと言った素材があるが、これらの素材を採用した自転車の殆どは個人で自転車のフレームを作るのは非常に難しいという共通した特徴がある。
しかし、個人で容易に自転車のフレームを作成できる素材がある。それは竹素材だ。竹フレームの自転車で有名なのはZAMBIKEが有名で、日本でも購入することが出来る。
今回見つけたのはBamboobee Bike kit。竹フレームを作成するためのキットが一通り入っているらしく、治具もあるようだ。ネットではこの竹フレームキットを購入し自作したひとが日本にいるとのこと。
竹製フレーム自転車DIYキット Bamboobee(バンブービー) 組み立て日記 まとめ – うっきーのヤスリがけ日記
詳しい内容は上記のサイトにまかせて竹フレームキットで面白いと思った部分をまとめてみた。
竹パイプはダブルバデッド仕様と自転車専用の竹素材となっている
Bamboobeeの竹はただの竹ではなかった! 竹ダブルバデッドの衝撃‼︎ – うっきーのヤスリがけ日記では、メインフレームの竹パイプに一回り細い竹を挿して接着し補強しているとのこと。いわゆるダブルバテッド仕様となっていて、このようなパイプ構造は自転車の世界でも採用されている。その辺の竹をパイプにしているのではないのがよくわかる。
フレームの接合は麻紐とエポキシ樹脂
参考:竹フレーム自転車の竹を接着して治具に組み付け Bamboobee 組み立て3回目 – うっきーのヤスリがけ日記
通常のフレームの接合と言えば、溶接やロウ付け、カーボンとエポキシ樹脂の接着が一般的となっている。竹フレームでは麻紐とエポキシ樹脂を使用するとのこと。麻紐をエポキシ樹脂に十分に浸してしみこませ、濡れた状態で接合部に巻いていく方式で、接合部は一晩も経てばガチガチに固まるようだ。接合部はミイラみたいにワイルドな感じになっていて、表面をきれいに仕上げようとしたら時間がかかり大変な思いをしたらしい。
竹パイプが割れても直すことができる
竹は比較的割れやすい問題があるが、公式動画では割れた竹の直し方を公開している。公式動画では割れた隙間に、竹を削った粉とエポキシ接着剤を混ぜたのを入れて、目立たないようにする方式となっている。
割れた竹フレーム自転車も補修出来るんだぜ。Bamboobee 組み立て11回目 – うっきーのヤスリがけ日記では、割れた部分はカーボンで巻きエポキシ樹脂で固めて強度を上げているようだ。
DIYできると言っても作るのは大変な竹フレームだが面白い
治具をきちんと組み立てないと精度がでない、エポキシ樹脂の臭い、やすりがけ等を見ると竹フレームを作るのは難しいのがわかるが、個人的には面白いと思う。因みに、参考にしたサイトで製作した竹フレームキットは新しくなり、可変式治具の採用やミニベロやマウンテンバイクの竹フレームを作れるようになったとのことだ。
参考:あの竹フレーム自転車自作キットがパワーアップして帰ってきた! 今度は5時間で組めるですと?! – うっきーのヤスリがけ日記