有名ブランドでは珍しいノーパンク仕様のクロスバイク Specialized Alibi

Specializedの定番クロスバイクといえばSirrusシリーズだが、2017年モデルでは新たにAlibiシリーズというクロスバイクが登場した。

Alibai

出典:https://www.specialized.com/ja/ja/bikes/fitness/alibisporteq/118371

Alibiのフレーム・フロントフォークは A1 Premiumアルミ素材を採用している。泥除けや荷台の装着は可能で、上級モデルのAlibai Sport EQでは標準で荷台と泥除けが装備されている。クロスバイクの中でもスピードよりも汎用性や乗りやすさを重視したクロスバイクとなっていいる。

ブレーキはVブレーキ。ギア比は前のチェーンリングは48/38/28T。後ろのカセットスプロケットはShimano, 8-speed, 11-34tとクロスバイク用ギア比。前はマウンテンバイクよりも少し重く後ろのギアはマウンテンバイクのギアで軽いギアがあるタイプとなっている。

車輪径は700Cでタイヤ幅は38C。タイヤはNimbus Airlessと空気が要らないノーパンク仕様のタイヤとなっている。

ノーパンクタイヤで気になる部分や考えたほうが良い部分をまとめる。

ノーパンク仕様のタイヤはホームセンターなどでよく見るようになったが、大手自転車会社で採用されている例は現代ではない。殆どのノーパンク仕様タイヤを装着した自転車は、自転車ブランドとしてみると、安さを売りにしてブランドイメージが低い所がほとんどだ。

ノーパンクタイヤが普及しない理由の1つに走りが悪いのが挙げられる。電動アシスト自転車「マルキン・ショプカシリーズ」には、通常のタイヤとノーパンク仕様のタイヤを装備したモデルがある。2台の航続距離には大きな違いがあり、通常のタイヤを装着したショプカハイブリッドの航続距離は最大45キロで、ノーパンクタイヤを装着したショプカハイブリットプラスは35キロと、航続距離に大きな違いがある。

数値で見る通常のタイヤとパンクしないタイヤの走りの違い – シクロライダー

また、ノーパンク仕様のタイヤは店舗で売られていなく取り寄せになる事例や、スポーク交換で使えるノーパンクタイヤを壊してスポークを交換しないといけない事例もあるようだ。

補修するのに多額のお金がかかるパンクしないタイヤ – シクロライダー

パンクレスクロスバイク SPECIALIZED ALIBI-錦ロイヤルのカタログ/堺市堺区錦綾町|エキテンでは、Alibiのタイヤは摩耗後のエアレスタイヤへの交換は出来ず、通常のタイヤに交換となるようだ。仮にAlibiに装着されているNIMBUS AIRLESSの性能が良くても、同じタイヤに交換できないのはどうかと思う。

パンクしないタイヤは、パンクしない利点を取った一方で多くの欠点も持っている。個人的にはパンクしない理由でAlibiシリーズを買うのなら、普通のクロスバイクを購入し、Schwalbe マラソンシリーズ等の丈夫なタイヤを装着してこまめに空気を入れたほうが、総合的に見て良いのではないかと思う。

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