日本ではツーリング専用の自転車と言えば、ランドナーが一般的だ。有名なのは、丸石のエンペラーだが、最近ではアラヤなどの会社もランドナーを販売している。
このようなランドナーは、クロモリフレームとドロップハンドル、Wレバー等の今でも昔のスタイルを引きずるのが特徴となっている。
逆にヨーロッパ圏のツーリング自転車は先進的になり、内装変速機やギアボックスやベルトドライブが登場している。
http://pinion.eu/en/p1-18-gearbox/から引用
チタンフレームに前後キャリア、ギアボックスを装備したトレッキングタイプのツーリング用自転車。Pinionブランドのギアボックス車は、idworx、Nicolai、STEVENS、KOGA、KTM等に採用されている。
なぜ日本では、ツーリング用自転車は昔のスタイルを引きずる一方で、ヨーロッパのツーリング用自転車は先進的になっているのか。個人的には、ヨーロッパのツーリング用自転車は旅を行う為の道具のためスタイルを重視するよりも、旅自転車に必要な機能を入れるのが重要なのだと思う。
一方で日本の旅自転車の主流であるランドナーは、旅で必要な機能を純粋に追い求めずランドナーのスタイルを重視しているため、今でも昔のスタイルを維持しているのだろう。
ここで思うのが、日本のランドナーは決して、現代の旅に合っていないということ。Wレバーやドロップハンドル、カンチブレーキは決して扱いやすい物ではなく、ヨーロッパのトレッキングバイクと比べると前傾姿勢になる車体設計となっている。
世界を走る旅自転車の写真を見ると、ランドナーは衰退してマウンテンバイクやトレッキングバイクが多いのは、旅を行うための機能を重視しているのもあるのだと思う。機能よりも様式を重視している日本のランドナーだが、もしランドナーをもっと売りたいのなら、様式だけでなく現代に合った機能も追求しないといけないだろう。