カーボンベルトを採用した街乗りクロスバイク ブリヂストン・Ordina S5B

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ブリヂストンのスポーツ車/ファッション車中心のサブブランド「ブリヂストン・グリーンレーベル」の中にある、エントリー向けスポーツ車「オルディナシリーズ」から、新たにオルディナS5Bが登場した。オルディナS5Bは内装5段変速とカーボンベルトを採用したモデルで、スポーツモデルのCYLVAシリーズよりも街乗り向けとなっている。

フレームは丸パイプフレーム アルミ製、フロントフォークはユニクラウン スチール製を採用。ブレーキは、前はVブレーキを採用。ロック軽減用のパワーモジュレーターもあるのでロックしにくい構造となっている。後ろはローラーブレーキを採用し、制動時の音鳴りとロックが殆ど無く、細かいメンテナンスが要らないブレーキで、シティサイクルに多く採用されている。但し、構造的に車輪の脱着が行いにくくなる。

ギア比はカーボンベルトと内装5段変速となっていて特殊だが、オルディナS5Bのサイトでは、ペダル一回転で進む距離が書いてあり、1速:3.5m・3速:5.4m・5速:7.2mと書いてある。参考として前シングルの街乗り用スポーツ車「クエロ700C」の場合、ペダル一回転で進む距離は1速:3.4m・4速:5.0m・8速:8.7mと書いてあり、街乗り用途なら必要十分だろう。

タイヤは27×1-3/8。シティサイクルなどで採用しているタイプで、安い価格でタイヤやチューブが購入でき、スポーツ自転車用部品がない所でも購入できる利点があるのに対し、スポーツ自転車用部品はないため、スピードなどの性能重視のチューンアップを行うのは難しいタイヤ形式となってい?。

標準装備品はサイドスタンド、バッテリーライト、サークル錠があり、オルディナシリーズで唯一3年間盗難補償が付いている。オプションとしてリアキャリア、前後ドロヨケ、前カゴがある。

オルディナS5Bに乗った感想、向いているユーザー層

新宿バイシクルフェスタでオルディナS5Bに少し試乗してみた。個人的に面白いと思ったのはベルトドライブの踏み心地で、金属の硬い感触がするチェーンとは違い、ベルトドライブは踏み心地は柔らかい感触がありながら、しっかりと加速していく感じは独特の浮遊感がある。ベルトドライブはふみ心地のお陰か、高速走行を行いたいという気にはさせないが、走りは軽く、シティサイクルから乗り換えても走りの軽さはわかるだろう。

変速機はシマノ・インター5内装変速機に、スポーツ車タイプのラピッドファイアタイプのシフトレバーを採用している。内装3段が1・2・3だとすると、内装5段は1・2・2.5・3・3.5のようなギア比となっている。

すぐわかる内装変速機のギア比(Shimano NEXUSシリーズ編) – シクロライダー

オルディナS5Bが合っていないユーザーは、輪行や長距離ツーリングなどのスポーツ自転車生活を送りたいと思う人だろう。チェーン油を付けなくてよくメンテナンスフリーのローラーブレーキや内装5段は、スポーツ自転車生活ではチューンアップができず、高速走行や軽量性が無く、スポーツ自転車生活を送りたいのならCYLVA F24を購入したほうが絶対いい。

一方、オルディナS5Bが合っているユーザーは、街乗り限定で使いやすくて走りが軽い自転車が欲しい人だろう。ベルトドライブは油汚れが無いので室内保管しやすく、内装5段も街乗りでは必要十分でメンテナンスフリーの利点が大きい。ブレーキも降臨ローラーブレーキは必要十分の制動力はあり、音鳴はしにくくロックしない。タイヤも一般的な27×1-3/8で、タイヤ交換コストも抑えることが可能。標準装備品のサイドスタンド、バッテリーライト、サークル錠は大いに効果があり、オルディナシリーズで唯一3年間盗難補償が付いているのは、街乗りの盗難リスクも頼もしいだろう。

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