トヨタのハイエースと言えば、街中でよく見るワンボックスバンで商用車として有名だが、今では車体の大きさを利用しアウトドアに使用する人たちもいる。そのため、トヨタグループのカスタマイズカーパーツの企画販売を行っているトヨタモデリスタインターナショナルは、ハイエースのカスタマイズパーツの中に、アウトドアに適したコンプリートモデルを販売している。
参考:MRT(コンプリートカー) | ハイエース エアロパーツなど多様なカスタマイズパーツをご紹介 | トヨタ モデリスタ
ハイエースのコンプリートモデル「MRT(マルチロールトランスポーター)」は、通常のハイエースの内装をアウトドアに使いやすいようにしたモデルとなっている。フロアはフラット化し、防塵防滴対応の床面、アンカーナットがあり、MRT2モデルではベッドキットなどが装着できる側面仕様となっていて、ベッドキット等の装着ができるようだ。
写真のハイエースは、MRTタイプ1にラゲージユーティリティフレームというのが荷室にあり、そこにフォークマウントを装着して自転車を積載する方式だ。前輪を外すだけで横置きで4台載せることが可能となっている。ただ、自転車の積載のみを重視し、使用しているハイエースも全幅が1,880mmと広いワイドボディを採用しているため、日常生活では使いにくいモデルとなっている。
参考:自転車 | ハイエース エアロパーツなど多様なカスタマイズパーツをご紹介 | トヨタ モデリスタ
新宿バイシクルフェスタで、このハイエースを見ていたら、感想を聞かれたため「自転車を積むのには良いと思うけど、個人が使うには適さない」「ハイエースはいい車だと思うが横滑り防止装置等安全装置が無いのが不安。もっともモデリスタの人に言っても意味が無いけど(モデリスタはカスタマイズ関係の会社のため)」などと話していたら話が進んで、ハイエースには、自転車積載のキットがあるのに、アルファード・ヴェルファイア、ノア・ヴォクシー・エスクァイア、シエンタ等の屋根が高いミニバンには自転車積載キットが無い疑問を聞いてみた。答えは3列シートがネックになるとのことで、法律的な問題でミニバン向けにはキットが無いとのことだ。コストや需要の問題を振ってみたら、モデリスタの店舗に来て相談に来る客がいるとのことなので、需要がそれなりにあるようだ。話した人によると、かつて存在した2列シートモデルのノア/ヴォクシーのYY/TRANS-Xならできたとのこと。また、ミニバンでもモデリスタ店舗で個別オーダーを行えば、自転車積載が可能な物ができるらしいが、一品物となるため必然的に高価になるようだ。
ノア/ヴォクシーのYY/TRANS-Xは、3列目を外し荷室にデッキボードを装着するなどをして、アウトドアに使えるモデル。初代・2代目にあったが現行型(3代目)には無い。