レーサースタイルのコピーでもなく、クラシックスタイルのコピーでもない公道スタイルを追求しているシクロライダーは他の自転車情報メディアと比べると非常に異色だ。細かい部分でシクロライダーの影響を与えている所があるのではと思う部分があるが、シクロライダーの独特の考えはシクロライダーの源流が関係している。
シクロライダーの源流は某Y氏と某S氏の2人だと思っている。某Y氏と某S氏はシクロライダーの運営に参加しているわけではないが、シクロライダーの思想に強い影響を与えている。
某Y氏と某S氏の両方に言えるのは「自転車専門」ではないということ。某Y氏と某S氏の2人は、冬山登山やクライミングの経験があり自転車は旅の道具という考えで接している。世の中では道具という考えは軽視されているが、某Y氏と某S氏は自転車よりも遥かにシビアな冬山登山という別世界を見ている。某Y氏が登山全盛期の時は、どんなに高価な靴でも自分に合っていなかったら数万円の靴でもタダであげるといったことをしていた。その一方、安くても使える物なら購入したり、使用するのに不安があった場合躊躇なく捨てる、耐久性を犠牲にしても一発勝負のために削って自分に合わせるようにする等、様々な事を行っていたようだ。
因みに、某S氏の自転車はかつてはブリヂストン・ユーラシアスポルティフやランドナーに乗り、今ではフェルトのカーボンロードバイクに乗っている。某S氏はチョモランマ登頂等8000m峰三座をする等の登山のキャリアがあるが、昔は東京~山口まで自転車で走る、中津川林道の下りをランドナーに乗りジープを抜かして行く等を行っていたようだ。今でも1日400キロを走る等を行うなど自転車のほうがキャリアは長いとのこと。某Y氏は、元冬山のアルパインクライミングやソロクライミングを行っており、ヒマラヤの某山(具体的に書くと特定されるため書かない)を登った経歴もある。ウメザワ・ランドナーの元オーナーの某I氏も登山家だったりする。
今の自転車メディアで、冬山登山家でユーラシアスポルティフで旅をした自転車乗りや元冬山登山家の自転車乗りは恐らくいないので、冬山登山家の影響を受けた自転車情報サイトはシクロライダーぐらいだと思う。シクロライダーを読む時、他と違う部分があった場合シクロライダーの源流を思い出して読んで欲しい。