スーツケースに入る高性能折り畳み自転車 Caracle-SとPATTO BIKEの違い

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走行性能とスーツケースに入る折り畳み性能を両立した折り畳み自転車というのは非常に少ない。走行性能を重視した折り畳み自転車は折り畳みサイズが大きくなり、スーツケースに入る折り畳み性能を重視した場合、走行性能が期待できない折り畳み自転車が殆どだ。そんな折り畳み自転車が多い中、Tech One Caracle SとPATTO BIKEは、走行性能とスーツケースに入る折り畳み性能を両立した貴重な折り畳み自転車で、個人的にはポスト海外ブランドの高級折り畳み自転車になると思っている。

Tech One Caracle SとPATTO BIKEはスーツケースに入ることを売りにした高性能折り畳み自転車という考えは同じだが、実際の自転車のコンセプトは違うので違いをまとめてみた。

車体設計の違い

Caracle-Sは従来の折り畳み自転車に多い、ステム長が無い折り畳み式ハンドル、横に折れるリアサスペンション式フレームを採用している。タイヤサイズは20インチ(406サイズ)と20インチでも小さ目のタイヤを採用しており、タイヤ幅も1.5インチ(38ミリ相当)と太めで安定感重視となっている。

PATTO BIKEは、Brompton のようにリアスイングアームが前方にスイングし、ステム長はあるが、折り畳み不可能で引き抜き式のスレッドタイプのステム、フロントフォークにヒンジがあり折りたたむ方式を採用している。タイヤサイズは20インチ(451サイズ)と20インチでも大きめのサイズを採用しており、タイヤ幅は1-1/8インチ(28ミリ相当)と細めでスピード重視となっている。

折り畳み機構の違い


スピード、長距離重視ならPATTO BIKE、安定性や乗り心地、折り畳み性能重視ならCaracle-Sか

個人的な意見としては両車とも純正状態で使用するのなら、スピードや長距離走行を重視するならPATTO BIKE、安定性や乗り心地、折り畳み性能重視ならCaracle-Sを選ぶだろう。

PATTO BIKEは動画を見る限り折り畳み方法が少し複雑だが、20インチでは大きめの車輪に細いタイヤ、ステム長があるためポジションを詰めやすい車体設計、ドロップハンドルで前多段変速モデルが売られていて、改造しなくてもスピードや長距離走行性能重視のモデルを簡単に手に入れることができる。

Caracle-Sは純正状態でのドロップハンドルモデルや前多段変速モデルは無い一方、素早く行える折り畳みや、タイヤの太さやリアサスペンションが装備されている乗り心地や安定性は高い。スピードや長距離性能をあまり求めないのならCaracle-Sは魅力的だろう。

両車とも問題になるのが販売数や情報量の少なさ

Tech One Caracle SとPATTO BIKEは、スーツケースに入ることを売りにした高性能折り畳み自転車で、価格は10万円台前半で購入できるというお買い得な折り畳み自転車だ。個人的には10万円台前半で購入できるTern・Dahon・Brompton・Birdy Classicなどの16~20インチクラスの折り畳み自転車を買うのなら、間違いなくTech One Caracle SかPATTO BIKEを買うが、ここで問題になるのが情報量の少なさだ。

Birdy(旧名のBD-1時代を含む)・DAHON・Brompton等はすでに様々なユーザーが所有しておりたくさんの情報がある。情報量の多さはその車種のメリットやデメリットがわかり対処法も見つけることができる。また、これらの折り畳み自転車ブランドは全国の販売店で購入することが可能だ。

Tech One Caracle SとPATTO BIKEは、最近発売されたため情報量が少なく販売店も少ない。情報量と販売店の少なさは大きなデメリットで、真っ先に解消しないといけないだろう。

スーツケースに入る世界最小20インチ折りたたみ自転車 CARACLE-S

スーツケースに入る20インチ(451)折り畳み自転車 PATTO BIKE SC451

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