自動車やオートバイの世界ではアジアンタイヤという安価なタイヤが多くあり、これらのタイヤを使用している人もいるようだ。
自転車の世界では、価格が安いタイヤはあまり注目されていないが、Amazonなどのネット通販では比較的安価なタイヤがそれなりにラインナップされている。今回は2015年9月6日現在、Amazonで1,800円以下で購入できる、700Cサイズのロードバイク・クロスバイク用タイヤをまとめてみた。サイズ等が複数ある場合は”~で探す”をクリックするなどをして調べてみてください。
CST
自動車やオートバイ用タイヤを製造しているCST。本拠地はWikipediaによると台湾とのことで、CSTブランドを保有している企業はMAXXISも持っている。自転車の世界ではMAXXISはハイエンドモデルを中心としているためか、CSTタイヤは安価なモデルがほとんどだ。
C-1103:700 x 35C・700 x 38C
シティサイクル並みの太さがあるタイヤ。ロードパターンを採用し、溝も自転車用としてはそれなりにあるためクロスバイク用のタイヤか。
DURO
日本ではオートバイ用補修用タイヤで有名だが、自転車用タイヤではあまり見ないDURO。
STINGER:700×28c
Amazonでは700×28cのみ・タイヤカラーは黒一色のみだが、他サイトを見ると23C/25C/28Cの種類があったり、豊富なカラーを採用しているところもある。
GIZA PRODUCTS
スポーツ自転車ブランド「Centurion」や「Schwinn」の代理店や、自転車部品の輸入を行っているマルイのブランドがGIZA PRODUCTS。安価な部品が多くその中にはタイヤもラインナップしている。
214:700x38C
CST C-1103に非常に似ているタイヤ。重量は730g。C-1103のように、溝も自転車用としてはそれなりにあるためクロスバイク用のタイヤか。
212:700×38c
214とはパターンが違うクロスバイク用タイヤ。重量は640g。
C-740:700×28C
ロードバイク用なスタイルを持っているタイヤ。激安スポーツ自転車タイヤとしては珍しく細く、重量は480g。
C-1338:700×35c
サイドにブロックがあるセミスリックタイプで、多少の荒れた道でも走れそうな雰囲気を持つタイヤとなっている。
INNOVA
主にオートバイの格安タイヤで知られているINNOVA。最近ではエントリースポーツ自転車にもINNOVAタイヤが装着されているものもあり、激安ファットバイクの蜘蛛パターンタイヤもINNOVAだったりする
IA-2403 700×32c
舗装路用のパターンを持つタイヤ。重量は550gとなっている。
Otomo
格安自転車を販売していることで有名なオオトモは自転車部品も売っているが、殆どは格安系の自転車部品だ。タイヤもラインナップしているがキワモノ系のカラータイヤだ。一般的にカラータイヤは、通常の黒よりも耐候性が低いと言われているので購入する場合は注意が必要だ。
カラータイヤ:700×28c/32c
ロードバイクに装着可能な23cタイヤとなっている。
Panaracer
自転車用タイヤで有名なPanaracerは、ハイエンドモデルからエントリーモデルまで多くラインナップしている。ネット通販では比較的安価に購入できるパセラシリーズも日本製t¥だったりする。
パセラブラックス:700×23c/25c/28c/32c/35c/37c
パナレーサーの700cタイヤで安価に購入できるパセラには3種類ある。パセラブラックスはタイヤサイドまでゴムで覆われていて、重量が重いが耐久性は高い。多くのエントリースポーツ車に採用されているKENDA KWESTと比較したら、パセラブラックスのほうが良い。
参考:安物タイヤのKENDA KWEST と、Panaracer パセラブラックスを比較してみる
パセラ LX(ライトエクストラ):700×23c/25c/28c/32c/35c/37c
パセラLXはタイヤの側面のゴムの被覆層がほとんどないタイプ。ブラックスと比べると軽量でしなやかな乗り心地だが、耐久性が低い。
パセラシリーズはロードバイク並に細いタイヤもラインナップしているが、舗装路用だがタイヤパターンがある。公式サイトのジャンル分けもアーバン&ツーリング用となっている。
カテゴリーS2:700×23c
パナレーサーのタイヤジャンルではロードバイク用のタイヤとなっていて、タイヤ幅も23cとロードバイク用となっている。サイクルベースあさひのサイトでの表記は、折りたたみ可能なケブラービードとなっている。重量は240g。
IRC
オートバイ用タイヤで有名なIRCは自転車用タイヤも製造している。ハイエンドモデルからエントリーモデルまである。
JETTY Plus:700×23c/28c
溝がない舗装路用タイヤとなっている。ビードはアラミドビードとなっていて折りたたみ可能。カラーラインナップも豊富だ。タイヤ幅は23cと28cの2種類で、重量は23cが275g。28cが335gとなっている。
SAKURA
スズキ・GN125やヤマハ・YBR125等の安価なオートバイに採用されているSAKURAタイヤ。自転車でも激安自転車に採用されている物があるようだ。スポーツ自転車用タイヤでは殆ど見ない状況となっている。
S153 700×23c/25c
スポーツ自転車では珍しいSAKURAブランドのロードバイク用タイヤ。重量は455gと重い。
Shinko
オートバイ、自転車用タイヤを製造しているシンコー。自転車用タイヤは一般車、街乗り用スポーツ自転車のラインナップとなっていて、ハイエンドモデルは無いようだ。
スピードクロス:700×28c/32c/35c
シンコーでは貴重な700cタイヤ。タイヤ幅とパターンから見て舗装路用のクロスバイク用タイヤか。サイドカラーが豊富なのが特徴
スリムランナー:700×23c/25c
スピードクロスのタイヤ幅を細くしたような感じのスリムランナー。スピードクロスと同じくサイドカラーが豊富なのが特徴。
チューンアップするのならどのタイヤを選ぶか?
これらの格安タイヤの殆どは性能よりも補修部品として見ているが、チューンアップするのなら、パナレーサーのパセラシリーズ、カテゴリーS2、IRC JETTY Plusが良いだろう。これらのタイヤはネット上で探して情報が見つけやすく、購入方法も豊富なため困らないからだ。
スポーツ自転車タイヤの世界で、格安タイヤはお買い得か
自動車やオートバイの世界では格安タイヤを選ぶユーザーがいる。これらの格安タイヤを選ぶ理由は性能よりも安さを優先するためだが、自転車タイヤの世界は、格安タイヤと有名ブランドのタイヤの価格差はわずか数百円のためお買い得感はあまり無いのが実情だ。