Momentumのファットバイクイベントに参加して、話題のファットバイクに乗ってきた。今回乗ったファットバイクは、Momentum iJump Rocker3-H。車体重量は16㎏以下と、激安ファットバイクの世界では非常に軽い。
アルミフレームでフレームサイズは1種類しかない。公称適応身長は160㎝~190㎝と書いてあるが、182㎝の自分が乗って小さいと思ったので、身長が高い人が乗るにはきつく実際のところ175㎝あたりまでだろう。フロントフォークはアルミ製となっている。フレームにはタンブラーラックが標準装備。フレームのボトムブラケット部分には注意書きのシールが貼ってあり、舗装路、未舗装路走行は良いが、ジャンプやレースなどの派手な走行はしないようにとかいてある。
ブレーキは機械式ディスクブレーキ。スペック表では詳しい名前は書いてなかったが実車を見るとGIANTブランド。ディスクブレーキのブレーキパッドの互換性等が気になるところ。
ギアは前は38T。後ろは14-28Tのボスフリースプロケット。ボスフリースプロケットは構造的に車軸部分が折れやすい。コスト削減のためにボスフリースプロケットにしたと思うが、個人的は主流のカセットスプロケット方式のほうが良いと思う。
タイヤはKENDA K1167。蜘蛛パターンのINNOVA IA-2214AやWANDA等のルック車についている微妙なタイヤでは無いようだ。
注意点として、ハンドル幅が600㎜あること。日本の法律では幅600㎜以上ある自転車は歩道走行は不可となっている。ハンドル幅を少し短くすれば歩道走行は可能だ。
今回のファットバイクイベントでは、殆ど舗装路を走りお台場海浜公園で砂浜を走った。持ち上げたとき公称車体重量16㎏以下は本当だと実感するほど軽い。舗装路の走りは本物のエントリーMTBに近いぐらいの走りをして、スポーツ自転車の軽快感は存在する。コーナーも自然に曲がる。Rainbow Bronx4.0のように加速しない・コーナーを曲がるとき、曲がるのが大変だと思ったらいきなりハンドルが切れるようなこともない。
砂浜でも走らせてみた感じは、タイヤが太いため走れるが、ギア比が高いのか楽に走れるという感じではなかった。もう少し軽いギアが欲しいところだ。
サイクルモードで本物のファットバイク(Surly Moonlander)ファットバイクルック車(Rainbow Bronx4.0)に乗った程度のファットバイク素人の自分の感想では、本物のスポーツ自転車の走りをして、ファットバイクルック車ではないと感じた。ギア比やフレームサイズが1種類しかないため、基本的には雰囲気重視な感じだが、車体重量やタイヤ、各部品を見ると、ファットバイクルック車にありがちな限度を超えた安物感は無く、カッコだけで買っても後悔はしないと思う。サカモトテクノ・マッドスキッパーや大日産業・Blue Point X7、Rainbow Bronx 4.0DD等のファットバイクルック車を買うのなら自分はMomentum iJump Rocker3-Hを買うだろう。
Momentum iJump Rocker3-Hのスペック
フレーム:アルミフレーム
フロントフォーク:アルミフォーク
ブレーキ:GIANT 機械式ディスクブレーキ
クランク:38T
スプロケット:シマノ 7速 MFTZ21 14-28T
タイヤ:KENDA K1167 26×4.0
追記:ハンドル幅が600㎜あるため歩道走行不可。ハンドル幅を少し短くすれば歩道走行可能