GIANTのロードバイクで、15万円以下で購入できるモデルはアルミフレームのTCRとDEFYが挙げられる。多くのメディアでは競技思考で解説するが、シクロライダーは、公道思考で見るので、公道思考で見た場合でTCR・DEFYを解説し、公道思考ならどれがいいかを考えてみた。
TCRとDEFYのフレームの違い
TCRはDEFYと比べて前傾姿勢が強く、ホイールベースが短い一方、DEFYはTCRよりも前傾姿勢が緩く、ホイールベースが長い。ホイールベースが短いと直進安定性が低い一方、コーナーでの回転性が高いと言われてる。
フレーム素材の違い
TCR DEFY 1.2はALUXX-SL(6066アルミ)、DEFY 3.4はALUXX(6061アルミ)グレードのアルミ素材を採用している。GIANTではALUXX-SLのほうが素材のグレードが高いようだ。
TCR DEFY 1.2はプレスフィットBB(BB86)を採用している。
ALUXX-SL素材を採用したTCR DEFY 1・2はプレスフィットBBという圧入式ボトムブラケットを採用している。圧入式ボトムブラケットは従来のねじ切り式ボトムブラケットとは違い、工具で叩いて外す方式となっている。工具でたたいて外すとなると、外す時フレームにダメージが加わる可能性が高い。実際にプレスフィットBB(BB30)を外した際、カーボンフレームにヒビが入る事例や、プレスフィットBBをやめて、従来型のねじ切り式BBに戻る事例を見ると、プレスフィットBBは公道仕様には向かない。
DEFY 1・2はD-Fuseカーボンシートピラーが装備されている。
DEFY1・2にはD-Fuseシートピラーが装備されている。D-Fuseシートピラーはかまぼこ型のカーボンシートピラーが装備されている。このシートピラーの特徴は、前後方向にしなるので乗り心地が良いらしい。一方でフレームはD-Fuseシートピラーしか使用できないようだ。
GIANT DEFY2のD-FUSEシートピラーはどれ位しなるのか!|Y’sRoad PORTAL
DEFY 3・4は荷台や泥よけ装着台座がある
DEFY 3・4は、フレームに荷台や泥除け装着可能な台座が装備している。荷台取り付けや泥除けの装着を想定しているだろう。荷台や泥除け装着台座が無い自転車に、無理やり泥除けや荷台を装着することは可能なことが多いが、台座があるほうが良い。
DEFY 4は補助ブレーキレバーを装備している。
補助ブレーキレバーを標準装備しているモデルはDEFY 4のみとなっている。補助ブレーキ補助ブレーキレバーは部品だけでも売られているため、欲しい人は装着すればいいだろう。
公道仕様に適しているGIANTのロードバイクは、DEFY3・4
公道仕様のロードバイクを作る場合、公道仕様で適しているモデルは、DEFY3・4だろう。DEFY3・4は荷台や泥除けの装着が可能で、ねじ切り式のボトムブラケット、汎用性がある従来型のシートポストを採用している。補助ブレーキレバーはDEFY 4のみ標準装備しているが、部品だけで売られていて後付可能な部品だ。
公道仕様を抜きにして個人的に気になるのが、DEFY 1・2。D-Fuseシートピラーがしなり、乗り心地が良いのを売りにしているで興味がある。実はD-Fuseシートピラーはアルミ製もあり、Liv THRIVEシリーズ(2015)にも採用されており、THRIVEはアルミ製のD-Fuseシートピラーになっていて、アルミ製でどのくらいの効果があるのか気になるところだ。