10万円以下の安価なDAHONのモデルの中で、異彩なモデルなのがDASH P8。通常の折りたたみ自転車とは違い、アルミフレームの折りたたみ部は六角レンチを使用するLOCK JAWシステムを採用している。また、折りたたむ部分がフレームしかないので、個人的には折りたたみ部がフレームしかないので、構造的に安心感がある。通常の小径車を折りたたむようにしている感じなため、通常の自転車と同じく長さがあるステムがある。そのためステム交換によってサイズ調整ができる。ハンドル~サドル間が長く、必然的に大柄な自転車が多い折りたたみ自転車だが、DASH P8は比較的こがらな人でもサイズを合わせることは可能。
ブレーキはVブレーキで不満はなかった。ギアは前は53Tのシングル、後ろはShimano CS-HG31-8速, 11-32T。小径車でもスピードを出せるように、前ギアは大型化している。前ギアは1枚しかないけど、フレームにフロントディレイラー取付台座がある。車輪径、タイヤ幅は20×1.5で20インチでも、車輪が少し小さめの406タイプとなっている。
サイクルモードで試乗した限りでは、折りたたみ自転車というより、折りたたみ機構がない小径車といった感じ。Boardwalk等、DAHONの折りたたみ自転車も昔のと比べたら進化しているけど、安定性や前輪の接地感はDASH P8のほうが良いと思った。また、ハンドル~サドル間が通常の折りたたみ自転車と比べたら短く、ステムで調節できるので、比較的大柄でない人でも、体に合わせることができると思う。
折りたたみ自転車としての制約が少ないDASH P8は走り重視で買う人向けだと思う。DASH P8の一番の欠点なのは、折りたたみサイズが大きくなること。走り重視で折りたたみをあまり重要視していないためこうなったのだと思う。通常のDAHONの折りたたみ自転車は折りたたみ重視だけど、DASH系列は折りたたむのはおまけだと思えばいい。DASH P8と通常の折りたたみ自転車を選ぶ場合、折りたたみ重視か、それとも走りとおまけで折りたたみが欲しいのかをきちんと考えてから買ったほうがいいと思う。