エアコンが無い自転車にとって猛暑は大敵だ。昔のサイクルツーリストは昼間は喫茶店で涼んで、涼しい夜に走る人もいる人もいたほどだ。しかし、この方法はいつでもどこでもできるわけではない。
真夏の中で自転車で走るのなら、何かしらの対策をしないと熱中症で倒れる危険がある。有名なのが気化熱を使用した物だ。これは液体の物質が気体になるときに周囲から吸収する熱のこと。ホームセンターやスポーツ用品店に行けば、気化熱で涼しくするグッズがよく売られており、最近は100円ショップでも見かける。
有名なの物と言えばネックバンダナだ。首筋にある動脈を冷やして冷たい血液を体内に循環させ、体温を下げる方法を採用している。
一般的なネックバンダナは、高分子ポリマーを採用した物と特殊繊維を採用した物がある。
高分子ポリマータイプは、水につける時間が長い一方、涼しくなる時間が長い物が多い。特殊繊維の採用したタイプは高分子ポリマーよりも早く水を吸って使用可能だが、持続時間が短い物が多いようだ。ただし、高分子ポリマータイプや特殊繊維タイプにかぎらず様々な物があり、物によっては性能が違うため注意が必要だろう。
シンプルな吸水型よりも、もっと快適に過ごしたい人に注目なのが電動タイプのネッククーラーだ。
有名なのがサンコーの「ネッククーラーmini」。小型冷蔵庫にも使用されるペルチェ素子を採用し、外気温よりも-10℃以上冷やすことが可能とのことだ。氷や保冷剤のようにぬるくならないため、冷たさが持続できる。使用する場合はモバイルバッテリーが必要で、「ネッククーラーmini」の場合は、8000mAhのバッテリーで最大8時間使用可能だ。
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