京都のハンドメイド自転車ブランド「EBS」 SmachariシステムのEバイク(電動アシスト自転車)が登場か

ホンダの社内新規事業プログラム「IGNITION」から誕生したSmaChariは、さまざまな自転車を法的に適合する形で電動アシスト化できるうえ、クラウドと接続するコネクテッド機能を備えたEバイクプラットフォームとして注目を集めている。

Smachariシステムはドライブユニットやバッテリー、通信モジュールからなる電動アシストユニットと、スマートフォンアプリやクラウド基盤を中心としたソフトウェアの二つのパートによって構成されており、既存の自転車にあとから追加するだけで電動化できるという柔軟性が大きな特徴となっている。

サイクルモードTOKYO2025では、様々なSmachariシステム搭載車が展示されていたが、その中にはハンドメイドビルダーが制作した車両も展示されていた。
EBS LEAF451は京都の自社工房で1台ずつハンドメイドをされている自転車ブランド「EBS」の中でも、日常生活からサイクリングまで楽しめるミニベロ。ホイールは、リム径がWO 20″(ETRTO 451)で、従来の406サイズより外周が大きいため、巡航速度が稼ぎやすく直進安定性にも優れている。
また、トップチューブを大きく湾曲させ、スタンドオーバーハイトを約44cm(Mサイズ)まで下げることで、スカートやワイドパンツでも跨ぎやすいフレームを実現。通勤や買い物など、乗り降りの回数が多い用途で重宝する車体は、趣があるスタイルを実現。フレームとフォークには、KAISEI 022のダブルバテッドパイプを採用している。

京都のハンドメイドフレーム工房 E.B.S(Engineered Bike Service)、バッグブランドのRawLow Mountain Worksが共同で立ち上げた〈GROWN〉ブランド。同ブランドのミニベロ(小径車)が「GROWN EVERY」。

GROWN EVERY のフレーム形状は、乗り降りがスムーズなスタッガードデザインを採用。コストを抑えて1サイズを採用しつつ低床設計となっており、スカートやワイドパンツでも手間なく跨ぎやすい点が特徴。フレーム素材は4130フルクロモリを採用し細身のパイプが生むシルエットを実現している。ホイールには、ETRTO 406の20インチ × 1.5 タイヤを装着。EBS Leafよりも低価格で直線的なフレームワークを採用することで差別化を実現している。

ハンドメイド系の中小ブランドとSmachariシステムの相性は高いだろう。通常の自転車の設計でボトムブラケット部にパワーユニットを装着して、ボトルケージにバッテリーを装着できる。法規適合も対応しているので、小規模ブランドでも電動アシスト自転車に参入できる可能性が広がるだろう。

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