新型電動三輪アシスト自転車「noslisu」登場 カワサキ、日常の移動を一新へ

カワサキモータースジャパンは2月17日、電動三輪アシスト自転車「noslisu(ノスリス)」を3月15日に発売すると発表した。独自の技術を取り入れた三輪構造と、パナソニック サイクルテック社製の電動アシストユニットを組み合わせたことで、「快適で気軽な移動体験」を実現するという。

noslisuは、川崎重工業の社内ベンチャープロジェクトから誕生したモデル。最大の特徴は、特許取得済みの「二輪ステア機構」を前輪に採用した点にある。路面に合わせて左右の前輪がそれぞれ独立して傾くため、二輪自転車のような爽快な走行感と安定性を両立させた。さらに荷台をフレームに直結することで、大きな荷物を積載した場合でもハンドル操作がブレにくい設計となっている。

加えて、カワサキのモーターサイクル設計技術が生んだ細身の「トラスフレーム」を採用。20インチタイヤを前後含め三輪すべてに装着することで、段差や路面変化にもしっかりと対応する安定性が魅力だ。電動アシストユニットは車体中央にモーターを配置するセンターモーター式を採用し、パワフルな加速ときめ細かいコントロールを実現する。

充電1回あたりの走行距離は、ロングモードで103.1km、オートモード58.3km、パワーモード54.6km。4.5時間でフル充電が可能なリチウムイオンバッテリーを搭載し、オートスリープ機能も備えている。シート高は745mmから905mmまで調整できるため、小柄な人でも乗車しやすい。また、明るさに応じて自動点灯するオートライトや、後輪にサークル錠も標準装備され、安全面や利便性にも配慮されている。

カラーは「グリーニッシュカーキ」「ウララブルー」「パールブライトイエロー」「ソリッドペイルアイボリー」の4色展開。メーカー希望小売価格にはバッテリや充電器が含まれており、取り扱い店は限定されるという。カワサキは「乗ってみたいと思った瞬間を応援する新時代の電動アシスト自転車」として、幅広い世代の利用を見込んでいる。価格は39万8200円(税込)で、発売日は3月15日で、1台ずつ丁寧に組み立てているため、納車までに時間を要する場合があるとのことだ。

バイクメーカーとして培った技術力をもとに、安定感と爽快感を兼ね備えたnoslisu。カワサキは「自由なライフスタイルをサポートする乗り物として、日常の移動をもっと楽しくしたい」としており、新しい三輪アシスト自転車市場への本格参入に期待が高まっている。

Kawasaki noslisu | 3輪電動ビークル| 快適で気軽な移動体験をすべての人へ

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