アメリカの大手自転車ブランド、スペシャライズドは、2025年末までに100万台のバイクを再生させることを目指す新プログラム「Reduce, Reuse, ReSpecialized」を発表しました。
創立50周年を迎えた同社は、このプログラムを通じて、環境に優しい移動手段としての自転車の利用を促進し、サステナビリティへの貢献を目指します。プログラムの一環として、2024年10月26日に世界中のスペシャライズド正規販売店で無償点検イベントが開催され、ブランドを問わず、すべてのスポーツバイクが対象となります。
この無償点検は、すでに手元にあるバイクを長く使い続けてもらうことを目的としており、簡単な不具合を解消し、より快適で安全なライディング環境を提供します。パンクやチェーンの異音、ブレーキの調整不足といった一般的な問題がバイク利用を遠ざける原因であることから、スペシャライズドはこうした問題を無償で点検し、必要に応じて後日修理予約を受け付けます。
この新しい取り組みは、スペシャライズドの創設者マイク・シンヤード氏のビジョンを体現するものです。同氏は、「バイクはブランドに関わらず、コミュニティや健康に貢献し、環境にも優しい手軽で強力な移動手段です」と語り、より多くの人々がバイクに乗り続けることで、CO2排出量の削減や健康増進につながると強調しました。
さらに、スペシャライズドは本プログラムを通じて、バイクの持続可能な利用を推進するだけでなく、ライダーが地球にポジティブな影響を与えられることを示します。例えば、100万人のライダーが毎週19km走行すると、1年間で約43.8万トンのCO2削減が見込まれ、健康や環境に大きな効果があるとされています。
スペシャライズドは、世界初の量産マウンテンバイク「Stumpjumper」をはじめ、数々の革新的な製品を世に送り出してきました。本プログラムもまた、同社の「ペダルを回して地球を前に進める」という理念を具現化する取り組みの一つであり、未来に向けたサステナブルな社会づくりに貢献するものです。
Reduce, Reuse, ReSpecialized https://www.specialized.com/jp/ja/reduce-reuse-respecialized