オルベアから新型E-MTB「WILD」が登場した。
オルベアが開発した新しい「WILD」は、世界最高峰の競技で得られたフィードバックを基に開発されたE-MTB。170mm前後のストロークを備えた「WILD」は、ヨーロッパの自転車業界で最も権威のある賞を受賞し、2年連続で「バイク・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた唯一のバイクと謳っており、2025年モデルでモデルチェンジを行った。
新しい「WILD」の見た目、旧型とあまり変わっていないように見えるが、実際は完全に新しいフレームを採用しており、よりアグレッシブなダウンヒルを可能にするため、ヘッドアングルが64°から63.5°に緩和されたとのこと。
「WILD」はフロントとリアに170mmのサスペンショントラベルを持ち、カスタムチューニングされたFox Float XまたはFloat X2ショックとFox 38フォークを装備。サスペンションは以前よりもプログレッシブで、レバレッジ比がわずかに高くなり、小さなバンプ感度も向上していると謳っている。また、オルベアは、エンデューロだけでなく、プロジェクト「OOlab」の一環としてダウンヒル(DH)ワールドカップにも新しい「WILD」で参戦しています。プロライダーたちはオルベアの研究部門の一員として、社内研究所と実際のライディングの橋渡し役を担い、「WILD」のサスペンション性能の向上に大きく貢献しています。
「WILD」の新しいジオメトリーは、リア29インチホイールで最高速度を求める場合でも、リア27インチで楽しい走行を追求する場合でも、様々なスタイルのライダーをサポートする設計を採用。2つのショックリンケージにより、ジオメトリーに影響を与えることなく後輪のサイズを変更できる。
ドライブユニットはBoschのPerformance Line CX Gen5を搭載(定格出力250W、最大トルク85Nm)。バッテリーは600Whまたは750Whのバッテリーオプションから選べ、軽量化を追求する場合や長距離ライドを楽しむ場合に応じて設定が可能。さらに、250Whのレンジエクステンダーを追加することで、超長距離ライドも実現する。
オルベアの特長の一つである、納車前にバイクをカスタマイズできるパーソナライゼーションプログラム「MyO」も新しいWILDに対応している。
ラインナップは、カーボン製4モデルとアルミ製2モデルの計6モデルで、カーボンモデル、アルミモデルそれぞれにデフォルトで3色のカラーが用意されている。
トップモデルの「ワイルドM-LTD」は、キャラメルカーボンビュー(マット)とクリームホワイト(マット)の落ち着いたカラーリングをまとい、189万7500円の価格で提供される。搭載されるモーターは最新のパフォーマンスラインCXスマートシステムGEN5で、バッテリーは標準の600Whからオプションで750Whにも対応可能だ。足回りにはフォックス・フロートX2ファクトリーのリヤショックとフォックス・フロートファクトリーカッシュ38グリップX2の170mmフォークを装備。主要なコンポーネントはスラム・XXイーグルを採用し、ブレーキにはシマノ・XTR、ホイールはオークォのMC32パワーLTDで構成されている。
次に「ワイルドM-チーム」は、ダイヤモンドカーボンビュー(マット)とマースレッド(グロス)の華やかなデザインが特徴で、価格は150万2600円。こちらもパフォーマンスラインCXスマートシステムGEN5モーターを搭載し、750Whの大容量バッテリーを標準装備(600Whに変更も可)。リヤショックにはフォックス・フロートX2ファクトリー、フォークにはフォックス・フロートファクトリーカッシュ38グリップX2の170mmが使用され、メインコンポはシマノ・XT、ブレーキもシマノ・XTが採用されている。ホイールにはオークォのE-MC32パワーチームを搭載。
「ワイルドM10」は、フォレストグリーンカーボンビュー(マット)の落ち着いたデザインで、価格は134万4200円。パフォーマンスラインCXスマートシステムGEN5を搭載し、標準バッテリーは750Wh(600Whも選択可)。リヤショックにはフォックス・フロートXパフォーマンス、フォークにはフォックス・フロートパフォーマンス38 170mmが装備され、メインコンポーネントとブレーキはシマノ・XTで統一されている。ホイールはオークォのE-MC32パワーチームが搭載。
ミドルレンジの「ワイルドM20」は118万5800円の設定で、パフォーマンスラインCXスマートシステムGEN5のモーターに750Whバッテリーを標準装備(600Whも選択可能)。リヤショックにはフォックス・フロートXパフォーマンスを、フォークにはロックショックス・ゼブ 170mmを採用。メインコンポはシマノ・SLX、ブレーキはシマノ・デオーレ、ホイールにはレースフェイス・AR30が使用されている。
アルミ製モデルでは「ワイルドH10」が2種類のカラーで登場する。スペースシップグリーンとブラック(マット)、タンザナイトとブルーストーン(マット)のデザインで、価格は115万5000円。パフォーマンスラインCXスマートシステムGEN5を搭載し、バッテリーは750Wh(600Whも選択可)。リヤショックにはフォックス・フロートXパフォーマンス、フォークはフォックス・フロートパフォーマンス38 170mmを採用し、メインコンポはシマノ・XT、ブレーキはシマノ・デオーレ、ホイールはオークォのE-MC32パワーチーム。
もう1つのアルミ製モデル「ワイルドH20」は、バンブルビーとメタリックオリーブグリーン(グロス)の色調で102万8500円と、シリーズ内で最も手頃な価格に設定されている。パフォーマンスラインCXスマートシステムGEN5のモーター、標準750Whバッテリー(600Whも選択可)、リヤショックにはフォックス・フロートXパフォーマンス、フォークにはロックショックス・ゼブ 170mmを搭載。メインコンポはシマノ・SLX、ブレーキはシマノ・デオーレ、ホイールにはレースフェイス・AR30。