スズキはジャパンモビリティショー2023で、電動原付「eチョイノリ」を発表するとのことです。
eチョイノリは、かつてスズキに存在していたガソリンエンジンの原付「チョイノリ」の電動原付き版。チョイノリは2003年2月11日にスズキが発売した原付スクーターで、スクーターは通勤や通学など、短距離の移動を主眼に設計し軽量化とコスト削減が注目されていました。チョイノリは新開発のエンジンや新設計のフレームの採用、さらには樹脂部品の集約によって、従来のモデルと比較して約4割の軽量化を実現。部品の点数も約3割削減し、ボルトやナットの締め付け箇所も約5割減らすといった設計・生産段階での合理化が図られました。これにより、最廉価モデルは59,800円(税抜定価)と、同時期に市場に出ていた中国製の原付スクーターよりも安価に設定されました。
今回公開されたeチョイノリは、パナソニック サイクルテック株式会社製の電動アシスト自転車のバッテリー、駆動ユニットを使用した原付一種相当のEVスクーターとして復活。一般的な電動スクーターは、電動アシスト自転車よりも大型でパワフルなモーターやバッテリーを搭載するのが一般的ですが、あえて電動アシスト自転車用の部品を採用することでコスト削減を実施したと思われます。他社の同クラスのEVスクーターと比較して、どのくらいのポテンシャルがあるのかどうか気になるところでしょう。
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