2023年5月にヤマハモーターヨーロッパから発表された「ブースター」は、様々なメディアから注目された。
1988年に日本で発売された『ヤマハ・BW’S(ビーウィズ)』は生産終了後、金型が欧州子会社のMBKに譲渡され、ブースターの名前が付された欧州での現地生産車として長らく製造されていた。
2023年に復活したブースターは、20インチ×4インチのファットタイヤや、強固で独特な形状のフレームデザインを採用している。電動モーター部分では、ヤマハのEバイク用モーター「PWシリーズS2」を搭載。航続距離はモードにより異なり、最大120kmの走行が可能となっている。ブースターシリーズは、欧州市場では最大アシスト速度25キロで電動アシスト自転車扱いとなる「ブースターイージー」と、最大アシスト速度45キロで原付扱いの高速Eバイク(S-Pedelec)の「ブースター」の2モデルが用意されている。
ここで気になるのが、ブースターシリーズが日本に導入されるのかどうか。複数の関係者から聞いた情報だとブースターシリーズの日本導入は無いという噂だ。
ブースターシリーズは、イタリアのオートバイ・Eバイクブランド「ファンティック」の街乗りEバイク「イッシモ」をベースにしている。ヤマハモーターヨーロッパはファンティックと仲がよく、ブースターシリーズも、ヤマハモーターヨーロッパが独自に企画したもののようだ。そのため、ヤマハ発動機は企画に関わってないという噂がある。
価格に関しては、ブースターイージーが3299ユーロ(日本円で51万円)、3699ユーロ(日本円で58万円)。日本で発売しても、購入する人は少ないだろう。