ペダルを漕いで充電をおこなう「ENNE T250」 フル電動自転車タイプの特定小型原付

株式会社ENNEは7月24日、ペダル付き特定小型原付「ENNE T250」の詳細を明らかにした。ENNE T250は独自の発電機を搭載しており、ペダルを踏むと発電機が動き、電力が発生する。発電された電力はバッテリーを経由せず直接駆動モーターに送られ、自転車と同じく、漕いだら漕いだ分だけ進むことができる。

本機はモーター駆動のみで、特定原付の最高速度20km/hを超えないように電子制御されている。この仕組みは、警察庁と警視庁との意見交換の際に、20km/hを超えずに加速しないという要件を満たすものとして確認された。

さらに、ENNE T250は250Wの駆動用モーターと350Wの発電機を搭載している。この差異は、ペダリング可能なケイデンスに合わせて発電量を最大化し、航続距離を大幅に伸ばすためだ。

その他、ENNE T250はアクセルまたはペダリングの2つの走行方法を選択できる。ペダルを踏んで発電することで、駆動が可能となるが、発電量が不足する場合はバッテリーから補う。また、製品の適法性について、ENNE T250はすべてモーター駆動で20km/hを超えないよう制御されている。そのため、特定原付としての法令を遵守していると、警察庁と警視庁から理解を得ている。

詳細スペックに関しては、2つの速度モード(6km/h、20km/h)を持ち、最高速度は20km/h。重量は18㎏で、車体の最大荷重は150kg。モーターの定格出力は36V250Wで、瞬間最大電力は500W、発電機の定格出力は350W。バッテリーはPanasonic等の14Ah、10.4Ah、7.8Ahの3種類が用意されている。また、最大登坂勾配は30°となっており、ハブはマグネシウム合金製で、防水レベルはIP54。フレーム素材はアルミニウム合金で、保証期間はフレームが2年間、バッテリーとモーターが1年間。車体色はホワイト、ブラック、ベージュ、ブルーの4色から選ぶことができ、ブレーキタイプはディスクブレーキとなっている。

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