ナビタイムジャパンは2023年7月4日から、フェリーの時刻表を考慮した「カーフェリールート」の提供を開始すると発表した。新たなサービスは、Web版の旅行プランニング&予約「NAVITIME Travel」と貸切バス対応の行程表作成Webサービス「行程表クラウド」で利用できる。
「カーフェリールート」は、車とフェリーの移動を組み合わせ、フェリーの時刻表を考慮した経路を提案する機能だ。フェリーの時刻表に合わせた出発/到着時間の検索が可能となる。さらに、フェリーを利用せず車のみで移動する方が便利な場合や、フェリーが運行していない日・時間帯は、車のみのルートを提示する。
「行程表クラウド」の「行程表作成機能」では、フェリーを利用したい区間を選択できるようになる。既存機能の「大型バスルート」では、離島などの検索時にフェリーを使用したルートが提示されていたが、時刻表を考慮することはできなかった。今後は、利用可能なフェリーがある場合、時刻表を考慮した経路が表示されるようになる。
「NAVITIME Travel」の「プランニング機能」でも同様に、フェリーを利用したい区間を選択できるようになり、時刻表を考慮した経路が表示される。
これまでのフェリーを使用したルート検索では、「車+フェリー」の場合、時刻表を考慮せずにルートを表示していたため、その時間にフェリーに乗れる保証はなかった。ユーザーからは、「車をフェリーに積んで離島に向かうルートを検索したい」という要望が多く寄せられていた。
ナビタイムジャパンは、車ルートで使っている航路情報のフェリー部分から最適な航路と港を特定し、特定した港の時刻表を考慮する対応を行った。これにより、「車+フェリー」のルート検索が可能となり、車の経路と公共交通の経路を提供しているナビタイムジャパンならではの技術により、2つの移動手段を組み合わせて最適な経路を提案できる。
今回の対応により、貸切バス事業者や旅行会社の担当者はフェリーを利用したルート検索が「行程表クラウド」一つで簡単に可能になり、個人利用者は「NAVITIME Travel」にて車旅のプランを作成する際にフェリーを利用する新たなルートにリーチすることが可能となる。
ナビタイムジャパンは、2022年12月15日に全国のフェリーデータに100%対応し、フェリーの利用促進や離島等の地域活性化に貢献してきた。今後も、航路の拡大や料金情報など、フェリーに関する情報拡充に努めることで、移動の選択肢を充実させ、快適な移動をサポートするとしている。
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