欧州市場でEバイク用ドライブユニットのトップと知られているボッシュEバイクシステム。海外では様々なドライブユニットが展開されているが、日本ではラインナップが非常に少ないことで知られていた。しかし、その状況は少しづつ変わりつつあり、日本公式サイトには、新たに「カーゴライン」と「パフォーマンスライン」が公開されていた。
カーゴラインとは、E-カーゴバイク向けのドライブユニット。カーゴバイクとは、通常のEバイクと比較して重い荷物を積むことができるように設計されたジャンルのEバイク。様々な所でカーゴバイクは注目されており、非常に伸びているジャンルとして知られている。
カーゴラインは、ボッシュのハイエンドEバイク用モーター「パフォーマンスラインCX」をベースにしつつ、カーゴバイク用にチューニングを施したドライブユニット。スペックは定格出力250W、最大トルク85Nm。海外仕様ではアシスト比率を大きくすることで、重い荷物を載せても快適に走ることができるが、日本仕様ではアシスト比率が制限されている。ただし、発進時のアシスト感はパフォーマンスラインCXが「非常にスポーティー」なのに対して、カーゴラインが「パワフル」となっているため、アシストの味付けが違うと思われる。
そして、パフォーマンスラインは、パフォーマンスラインCXとアクティブラインプラスの真ん中を埋めるドライブユニット。定格出力は250W、最大トルクは75Nm。ハイエンドモーターのパフォーマンスラインCXと比較すると、多少大柄で重いモーターですが、オフロード走行に対応できるスペックは確保しており、コストパフォーマンスを重視する人向けのモデルと言えるでしょう。カーゴラインもパフォーマンスラインも、スマートシステム搭載車となります。
これにより、日本国内で展開していないのは、限定モデルの「パフォーマンスラインCX レース リミテッドエディション」、アシスト速度が時速45キロでS-Pedelec扱いとなり、ナンバープレートの装着が必要な「パフォーマンスラインスピード」、街乗り向けの低価格ドライブユニット「アクティブライン/アクティブライン スマートシステム」、「アクティブラインプラス スマートシステム」が投入されていないという状況となります。
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