5月12日から13日に開催されていたBICYCLE-E·MOBILITY CITY EXPO 2023。HW ELECTROのブースでは、バンタイプの電気自動車「ELEMO-L」が展示されていた。
HW ELECTRO初の中型EVバン。外観は短いがボンネットがやや立っており、電気自動車らしいグリルレスデザイン(バンパーに大型のグリルはあるが)を採用している。また、通常のワンボックスバンにあるスライドドアは装備されていない一方で、上下に開くドアを採用している。
バックドアは、日本の商用バンでは珍しい観音開き。車体サイズは全長5450ミリ、全幅1850ミリ、全高2050ミリと、ハイエーススーパーロング並の大きさだ。
運転席に乗るには大きなステップを踏んで乗る。ハイエースやキャラバンなどのエンジンが床下にあるキャブオーバースタイルよりは乗りやすいが、ステップワゴンなどのFF乗用車系のミニバンに慣れていると、よっこいしょと乗る必要があるだろう。イメージとしてはかつてのタウンエースノア/ライトエースノアのようなFR商用車系バンに近い。
展示車両は、荷室内部を板張りにするだけでなく、椅子やテーブルなどを装着しており、車内で仕事がなどができるバンライフ仕様となっている。HW ELECTROの担当者によると、当初は商用利用を目的に販売したが、個人向けで購入する人もいるとのこと。バッテリーの容量は43.5Kwhで、航続距離はWLTCモードで推定210キロと、長距離移動を行うのは難しいが、大容量バッテリーを搭載した移動できる部屋と考えて購入しているのかもしれない。
HW ELECTRO ELEMO Lの価格は450万円(税抜き)から。
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