電動アシスト自転車は坂道を快適に走ることができるので人気ですが、通常の人力自転車よりも価格は高いです。一般的になアシストが無い人力自転車は、シティサイクルの場合は2万円から10万円程度と安価ですが、電動アシスト自転車の場合、大手企業だと10万円から20万円ほどの価格が主流。スポーツタイプのEバイクだと20万円台がスタートで高価なモデルだと100万円を超えるのも珍しくありません。
しかし、自治体によっては電動アシスト自転車を購入する際、補助金や助成金の制度が用意されていることもあり、この制度を使用すれば、電動アシスト自転車を気軽に購入することができるかもしれません。そこで、今回は電動アシスト自転車の補助金に関して紹介します。
補助金や助成金を使用する際の注意点
海外では電動アシスト自転車を地域によっては、電動アシスト自転車を購入する際に補助金や助成金が利用できる場合があります。ただし、申請するには特定の条件を満たす必要があります。例えば、自治体にある自転車ショップで購入すること、申請者が自治体に住んでいること、安全基準に問題のない自転車であること、防犯登録をすることなどが条件として挙げられている事が多いです。
他にも、1世帯で1台分のみ申請できない制限を設けている自治体もあるため、購入前に自治体の担当課に問い合わせることをおすすめします。
なお、自治体は年度の始めに予算を組むことが多いため、年度末には予算を使い切っている場合があります。新年度になってすぐに申請するか、購入前に自治体に問い合わせることが望ましいでしょう。
自治体によっては、特定の世帯が電動アシスト自転車をよりお求めやすい価格で購入することができる制度が設けられている場合があります。例えば、未就学児を有する家庭が対象となる制度がある場合があります。特に、未就学児が2人以上いる家庭は、補助金が出やすい場合が多く、自治体のウェブサイトなどを確認することをおすすめします。
また、高齢者を対象にした補助金の制度もあります。この制度は、高齢者が運転する自動車の事故を減らすことを目的としている場合が多く、免許返納を条件とする自治体もあります。詳しくは、制度を確認してみましょう。
電動アシスト自転車購入の補助金を行っている自治体一覧
ここでは、電動アシスト自転車購入の補助金を行っている自治体の一部を紹介します。
茨城県牛久市
補助金を受けられる条件。
以下の要件全てに該当される方が対象。
- 購入日に 2人以上の幼児(6歳未満)の親権者であること
- 購入日に親権者が1年以上市内に住所を有していること
- 申請日に幼児及び当該幼児の親権を有する者が市内に住所を有していること
- 親権を有するすべての方が市税等を滞納していないこと
- 申請回数は1世帯1回のみ
助成対象品目
- 市内の自転車販売店で購入した幼児2人同乗用自転車
購入費助成額
- 購入金額の2分の1を助成。ただし、助成金の上限は4万円。(100円未満は切り捨て)
関連リンク:幼児2人同乗用自転車購入補助 | 牛久市公式ホームページ (ushiku.lg.jp)
東京都葛飾区
補助金を受けられる条件。
以下の要件全てに該当される方が対象。
- 葛飾区にお住まいの方。
- 小学生未満のお子さんを2名以上養育されている方。
- 本人または同じ世帯の方が、過去3年以内に本事業の助成を受けていないこと。
- 小学生未満である期間は、生まれた日から6歳になった日以降の最初の3月31日までです。申請の際はご注意ください。
助成対象品目
以下のいずれかでも助成します(いずれも新品に限ります)
- 安全基準を満たす「幼児2人同乗基準適合車マーク」と「BAAマーク」の両方が付いている自転車(1台まで)
- SGマークのついた幼児用座席(当該自転車に取り付け可能席数、防風雨シートカバーは対象外)
- SGマークのついた幼児用ヘルメット(2個まで)
- 電動アシスト付三人乗り自転車に対応するメーカー純正バッテリー(1個までで再生品不可、充電器は対象外)購入費助成額
- 購入金額の2分の1を助成。ただし、助成金の上限は3万円。(100円未満は切り捨て)
関連リンク:三人乗り自転車等購入費助成事業|葛飾区公式サイト (katsushika.lg.jp)
埼玉県桶川市
補助金を受けられる条件。
以下の要件全てに該当される方が対象。
- 購入日および申請日において、市内に住所を有し、未就学児2人以上が同一世帯に属していること
- 本人および同一世帯の人が市税(国民健康保険税を含む)、保育所保育料、放課後児童クラブ保育料を滞納していないこと助成対象品目
以下の要件全てに該当される方が対象 - 社団法人自転車協会が定める幼児2人同乗用自転車安全基準に適合し、下図の「BAA幼児2人同乗基準適合車マーク」が貼付されていること
- 2席の幼児2人同乗用自転車用の幼児用座席(財団法人製品安全協会の定める自転車用幼児座席のSG基準に適合し、下図の「SGマーク」が貼付されている)が装着されていること
- 平成24年4月1日以後の日において購入したものであること(購入地は審査に関係ありません。インターネットも可。中古品および転売品は除きます)購入費助成額
- 対象となる自転車の購入費の半額(3万円を上限とし、100円未満の端数が生じた場合はその端数を切り捨てた額)
関連リンク:幼児2人同乗用自転車の購入費の一部を補助します:熊谷市ホームページ (kumagaya.lg.jp)
埼玉県桐生市
補助金を受けられる条件。
以下の要件全てに該当される方が対象。
- 桐生市内に住所を有する方
- 運転免許(原付免許も可)を有する方または運転免許を自主返納した方(返納した方については、返納後60日以内に電動アシスト自転車を購入した方)
- 市税(国民健康保険税を含む。)を滞納していない方
- 過去に桐生市の電動アシスト自転車購入に係る補助金を受けたことがない方。かつ、同世帯に同補助金を受けたことがある方がいない方。
助成対象品目
- 電動アシスト自転車(TSマークが貼付されたもの)
購入費助成額
- 購入金額の4分の1(上限1万5000円)
関連リンク:電動アシスト自転車購入補助金(令和4年度環境都市推進補助金)|桐生市ホームページ (kiryu.lg.jp)
千葉県松戸市
補助金を受けられる条件。
以下の要件全てに該当される方が対象。
- 購入日及び申請日に松戸市にお住まいの方
- 申請日において2名以上の未就学児の親権を有する方または児童扶養手当受給者で1名の未就学児の親権を有する方であり、当該幼児と生計を一にしていること。
- 親権を有するすべての方が市税を滞納していないこと。
- 申請者または同じ世帯の方が本事業の助成を受けていないこと。(1世帯につき1台分の助成を限度とする)
助成対象品目
- 幼児同乗用自転車 幼児用座席が2つ装着されている自転車で、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した製品に表示されるBAAマーク及び幼児2人同乗基準適合車マークが貼付されたもの。(児童扶養手当受給者で1名の未就学児の親権を有する方は幼児用座席1つで可)
- 幼児用座席 幼児同乗用自転車に設置する座席であって、SGマークが貼付されたもの。
- 幼児用ヘルメット 幼児同乗用自転車に同乗する幼児が着用するヘルメットであって、SGマークが貼付されたもの。
購入費助成額
- 購入金額の2分の1(100円未満の端数がある場合は、その端数を切り捨てる。)上限5万円
関連リンク:幼児同乗用自転車等の購入支援・助成 まつどDE子育て|松戸市 (city.matsudo.chiba.jp)
愛知県岩倉市
補助金を受けられる条件。
以下の要件全てに該当される方が対象。
- 市内に住所を有し、現に居住している人
- 購入時において小学校入学前(未就学)の子が2人以上いる人(※愛知県道路交通法施行細則の改正に伴い、令和2年11月1日よりこれまでの「購入時において6歳未満の子が2人以上いる人」から拡大しました)
- ご自身が養育する幼児を同乗させるために使用する人
- 本人または同一世帯の人が、この補助金を受けていないこと
助成対象品目
- 一般社団法人自転車協会の制定している「BAAマーク(安全・環境基準適合車マーク)」と幼児2人同乗用自転車安全基準に適合し「幼児2人同乗基準適合車のマーク」が貼付されているもの
- 運転者の座席とは別に幼児2人が同乗できる座席を設置したもの
- 公益財団法人日本交通管理技術協会の発行する自転車安全点検整備済証(TSマーク)が貼付されているもの
- 市に販売を登録した事業者から購入したもの※中古品や転売品は対象となりません
購入費助成額
-
幼児2人同乗用自転車購入費の2分の1(100円未満は切り捨て、上限2万5000円)
関連リンク:幼児2人同乗用自転車を購入される人に補助を実施します | 岩倉市 (city.iwakura.aichi.jp)
電動アシスト自転車はインターネットで購入したほうがお得?
ここまで、電動アシスト自転車の補助金を紹介しましたが、場合によっては、電動アシスト自転車の補助金制度を使わなくても安く購入することができる場合もあります。多くの補助金には、補助金の条件として「居住地域の販売店から購入」が含まれています。場合によっては、住んでいる地域の店舗ではなく、インターネット通販や他の販売店から購入したほうが、安く購入することができる場合もあります。ただし、インターネット通販や自宅から遠く離れた販売店で購入すると、故障などでのメンテナンスで問題が発生した時、対処が難しい場合があるため、補助金を使用して近くの店舗で購入したほうがお得なことが多いです。
電動アシスト自転車を購入する際は、補助金制度を利用を考えましょう。ただし、補助金の条件は地域によって異なるため、自治体に問い合わせることをおすすめします。自治体に問い合わせることで、補助金制度の条件や利用方法などが分かり、より賢い選択ができるかもしれません。