アメリカの自動車ブランド「ハマー」のEバイク、「ハマーEV AWD Eバイク」が登場した。
ハマーは1992年にアメリカの自動車メーカーであるAMゼネラルが発売した、軍用四輪駆動車「ハンヴィー」の民間仕様の名前と、AMゼネラルから権利を購入したゼネラルモーターズ(GM)が、1999年から展開したSUVブランドの2種類がある。2009年にゼネラルモーターズが破綻したあと、ブランドは終了したが、2021年にゼネラルモーターズが北米を中心に展開している商用車、ピックアップトラックブランド「GMC」の電気自動車として復活。重量4.3トンの車体は、1000馬力以上を発するモーターにより、わずか3.5秒で時速100キロまで加速させる電気自動車として知られている。
ハマーEV AWD Eバイクは、アメリカのリーコンパワーバイクが製造を行っている。一番の特徴はEバイクでは珍しい2輪駆動仕様となっていること。モーターは定格出力750W、最大出力1200W、最大トルク160Nmを発揮するインホイールモーターを前輪、後輪に搭載。製造元のリーコンパワーバイク社は、システム合計で最大出力2400Wを発揮すると謳っている。ペダルを漕いだ時にアシストを行うだけでなく、親指でスロットルを回す仕様で、時速45キロのアシストを実現。
このようなEバイクは日本国内やヨーロッパでは、通常の電動アシスト自転車扱いではなく、原動機付自転車(モペット)扱いや、高速Eバイク(S-Pedelec)扱いとなる。
26×4インチと非常に太いタイヤを装備し、車体には泥除け、サイドスタンド、リアキャリアを装備。48V 17.5Ah 840Whバッテリーを搭載しており、48V 21Ah 1008Whにアップグレード可能。車体重量は43キロ。アメリカを中心に販売しているEバイクは、親指でスロットルを作動させることができる原動機付自転車に近いため、ハマーEV AWD Eバイクにも、その考えが残っていると思われる。
ハマーEV AWD Eバイクの価格は3999ドル(約56万円)から。日本での販売は不明だ。
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