サイクルモード東京2022のGicブースでは、同社が製造する様々な自転車が展示、試乗することができた。今回は、その中でもTRANS MOBILLY NEXT206を紹介する。
Gicはカーブランドの自転車を展開している一方、オリジナルブランド「TRANS MOBILLY」を展開している。その中でもULTRA LIGHT E-BIKE TRANS MOBILLY NEXTは、「持ち運ぶための電動アシスト自転車」をコンセプトとした最小・最軽量クラスの折りたたみ式電動アシスト自転車がコンセプトとなっている。
TRANS MOBILLY NEXT206は、最小・最軽量クラスの折りたたみ式電動アシスト自転車「ULTRA LIGHT E-BIKE TRANS MOBILLY NEXT」シリーズの20インチバージョン。車輪サイズは20インチと、一般的な折りたたみ自転車と同サイズで、乗りやすさを重視し、外装6段変速を搭載することで、ちょっとしたサイクリングにも対応。重量は約13.5キロと軽いのも特徴だ。
モーターはリアインホイールモーターを採用。バッテリーは、24V 5Ah 120Whでハンドル中心に装着する小型タイプで、ワンタッチで取り外し可能だ。充電時間は約4時間。新機構のスライド脱着式モバイルバッテリーを採用しているのは良いだろう。
簡単に試乗を行った感想としては、TRANS MOBILLY NEXTシリーズのコンセプトを理解している人向け。モーターは軽さを重視したのか、同じ20インチ折りたたみE-Bike「evol mini F207」と比較すると、パワフルなイメージはあまり無いが、TRANS MOBILLY NEXTシリーズの14インチ、16インチモデルに搭載されている前輪インホイールモーターと比較するとパワーはあり、自然なアシストを持っている。
バッテリー容量は120Whと非常に少なく、あくまでも短距離用だ。ただ、これは「持ち運ぶための電動アシスト自転車」というコンセプトを考えると致し方ない所。充電時間が4時間と長いのも欠点だが、充電時間を短時間にするのはコストの問題があり、充電時間を短くすると値段が跳ね上がるだろう。
TRANS MOBILLY NEXT206の価格は12万4000円(税込)。10万円台の折りたたみE-Bikeにはevol mini F207(記事)、CROMO CR-F206e、Benelli ZERO N2.0シリーズがある。重量は18キロと重い一方で、それなりに容量があるバッテリーを搭載していることで、車載、サイクリング重視となっている。
一方、TRANS MOBILLY NEXT206は重量13.5キロと軽さを重視しているため、輪行に手慣れた人ならギリギリ楽しめることができる。その一方、バッテリー容量は120Whと少なく充電時間も長いため、それなりの距離を走るサイクリングには向かない。街乗り、ポタリング用と割り切って作っているので、「持ち運ぶための電動アシスト自転車」というコンセプトを理解している人にオススメだ。
TRANS MOBILLY NEXT206のスペック
- フレーム:アルミ
- フロントフォーク:スチール
- 重量:13.5キロ
- ブレーキ:Vブレーキ
- ギア(前):52T
- ギア(後):外装6段変速
- フロントホイール:20インチ
- リアホイール:20インチ
- タイヤ:20×1.5インチ
- ドライブユニット:インホイールモーター
- アシスト方式:リアインホイールモーター
- バッテリー:24V 5Ah 120Wh
- 充電時間:4時間
- アシストモード:1段階
- 航続距離:30km
文:松本健多朗
関連リンク
- TRANS MOBILLY NEXT206 http://www.gic-bike.com/product/trans-mobilly/tm-next206/
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