Boschは、同社が製造するE-Bikeユニット「Performance Line CX Smart System」が、CES 2022 INNOVATION AWARD PRODUCTを受賞したと発表した。
CESは、毎年1月に全米民生技術協会(CTA) が主催し、ネバダ州ラスベガスで開催される電子機器の見本市。2022年のCESでは、ソニーの電気自動車「VISION-S 02」や、パナソニックのAlexa対応電子レンジなどが発表された。
Performance Line CXは、Bosch製E-Bikeユニットの中でも最高峰のモデルとして知られている。2020年モデルで登場した第4世代Performance Line CXは、日本国内にも導入された。
Performance Line CX Smart Systemは、無線によるアップデートでE-Bikeの強化や、個人のライディングデータやフィットネスデータなどのアクティビティを記録に、ライディングモードをカスタマイズ、バッテリーの充電状態から次回のサービス予約まで、すべての重要な情報をホーム画面で確認したりすることができる。また、将来的には、eBike Flowアプリでさらなる機能を追加していく予定とのこと。
CES国際家電ショー2022で、Boschは講演で、E-Bikeのコネクテッドシステムに関して以下のように語った。
「eBikeについて言えば、ボッシュの事業の主要な原動力となっている2つの領域、電動化とネットワーク化が交差するところに位置しています。 eBikeは少し前までニッチな製品でしたが、今や世界で最も人気のある個人の輸送手段のひとつになっています。
しかし、ネットワーク化は、eBikeとどう関係するのでしょうか?ネットワーク化により、eBikeはこれまでになくパーソナライズ化されます」
「これこそ、eBikeスマートシステムと呼ばれる新世代のシステムがユーザーに提供するものです。2022 CESイノベーションアワードを受賞したこの技術革新は、昨年初めて導入され、ここCESにおいて米国で初めて一般公開され、実演される予定です。
eBike Flowアプリ、コントロールユニット、ディスプレイ、バッテリーおよびドライブユニットで構成されるこの最新システムにより、ボッシュは、eBikeに乗るときの身体的エクスペリエンスを、ネットワーク化、パーソナライズ化、サービスなどによって提供されるデジタルの利便性と融合します。
たとえば将来、eBikeがユーザーの好みと関心を学習しながら、ライディングスタイルに合わせて楽しむことのできるルートを提案し、目的地まで安全に案内できるようになるでしょう。ネットワーク化により、eBikeは固定の製品ではなく、購入後も継続的に進化し続けることができます。OTAアップデートにより、常に新しいデジタルエクスペリエンスを提供することができます」
「これは、ネットワーク化がすべてのボッシュ製品の中心に据えられていることの一例にすぎません。実は私たちは、数年前に設定した重要な目標を達成しました。それを発表できることをうれしく思います。
今やボッシュのあらゆる種類のエレクトロニクス製品の100%が、ネットワークに接続可能です。これは、ボッシュが生産するほぼすべての製品について、無線アップデートやインターネットベースのサービスといった機能が今や実現可能であることを意味します。たとえば車両のネットワーク化により、緊急通報サービスのeCallや逆走車警告など、有益なサービスが既に実現可能となっています」
Performance Line CX Smart Systemは、2022年1月時点では日本未発売。
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