BHは定格出力250W、最大トルク90Nmを発揮するBrose Sを搭載したE-Bikeだけでなく、2021年モデルには、軽量な自社製モーター「2ESMAG」を搭載したE-Bikeを展開している。
2022年モデルの軽量フルサスE-MTB「ILYNX Trail」は、BH 2ESMAGをさらに改良したBH 2EXMAGモーターを搭載。モーター重量は2.1キロで、出力は250W、最大トルクは65Nm、アシスト率は300パーセント、110rpmのケイデンスまでアシストすることができる。因みに、ILYNXのユーザーズマニュアル(PDF)41ページのテクニカルデータでは、Broseモーター、200WPower、36V電圧の表記がある。
ダウンチューブ内に搭載されたバッテリーは、540Whのバッテリーが搭載されており、さらにボトル型のXProレンジエクステンダーを使用することで180Whを追加することができ、最大720Whバッテリーで運用可能だ。
モーターの操作はiRemoteコントロールユニットで行い、バッテリー残量とサポートレベルをLEDで表示。iLynx Trailは専用のディスプレイがなく、代わりにGarmin社のデバイスにワイヤレスで接続することができるようになっている。Garmin 社のディスプレイに接続すると、ケイデンス、推定航続距離、速度などの追加データにアクセスでき、BH iConnect アプリでは、サポートモードを自分の好みに合わせて設定することが可能だ。
フレームはフルカーボンフレームを採用し、150mmトラベル、29インチホイールを搭載。トップモデルの総重量はわずか16キロ。参考に、Specialized S-Works LEVO SL(Specialized SL1.1ユニット+320Whバッテリー)で17.3キロ(記事)、Orbea RISE(Shimano EP8 RSユニット+360Whバッテリー)で16.5キロ(記事)。TRANSALPES E1(Maxon BikeDrive Air+250Wh)で17キロ(記事)。BH iLYNX TRAIL CARBON PRO 8.9(BH 2EXMAG+540Whバッテリー)で16キロは非常に軽量だ。
価格は一番安いモデルで6499ユーロ(日本円で約83万1000円)から。最上級モデルの iLynx Trail Carbon Pro 8.9が8999ユーロ(日本円で約115万円)。日本での発売は不明だ。
関連リンク
- BH Bikes https://www.bhbikes.com/