2021年5月19日から5月20日に行われていた「バイシクルシティエキスポ2021」。その中でも、異彩を放っていたのが、3輪スポーツカーゴE-Bike「STREEK ACTIVE CARGO TRIKE T5」だ
STREEK ACTIVE CARGO TRIKE T5は、エンビジョンが開発している3輪カーゴE-Bike。ヨーロッパで主流となっているカーゴバイクよりもコンパクトな車体は、”長さ190cm幅60cmを超えず、側車及び鋭利な突起物が付いていない二輪及び三輪の自転車”という日本の普通自転車規格に収まるサイズとなっている。
今回発表されたSTREEK ACTIVE CARGO TRIKE T5は、STROKE ACTIVE CARGO TRIKE T4の進化版。ブランド名をSTROKEからSTREEKに名前を変更し、車体設計やモーターを変更したテストモデルとなる。
車体のデザインは、大まかに見ると大きな変更は無いように見えるが、荷室部分のトップチューブを旧型のプロトタイプ(STROKE ACTIVE CARGO TRIKE T4)よりも下げている。しかし、荷室容量は前モデルよりも大容量になっているとのことだ。また、車体は分割可能な設計になっている。
STREEK ACTIVE CARGO TRIKEと言えば、荷室を面白く使うことができるアタッチメントが有名だろう。有名なのがスポーツローラーサイズを4つで約50L+ロアキャリアに積載する2階建て仕様。カーゴバイクと言えば広いだけの荷室という考えがある中、独創的なこのキャリアのおかげで、想像力が広がる遊び方ができる。
また、サイドバッグを外して広げることも可能。上に荷物を積むだけでなく天板を装着すればテーブルとして使うこともできる。
キャリアを外すと、大容量の荷室が登場する。この場合、ホンダ・ジャイロキャノピーに使うようなボックスを搭載することができる。
そして、ここから更に子供乗せを装着することもできる。一般的な子供乗せよりも低い位置にあるため低重心で安定感の高さが期待できる。様々なキャリアやラックが用意されているので、実用から遊びまで様々な使い方ができるだろう。
ドライブユニットは日本初公開のNIDEC(日本電産)「41R」。36V電圧で定格出力250W、最大出力不明、最大トルク95Nmを発揮する。センサー関連はトルク, ケイデンス, 角度, スピードの4つのセンサーを搭載。他にもブレーキカットオフや、ウォークアシストなどを搭載している。
モーターの重量は5キロと重いが、最大トルクは95Nmと非常に力強いのが特徴だ。参考比較でE-Bike用ドライブユニットではBosch Performance Line CX 2021が最大トルク85Nm、日本での公道走行は不可だがBrose Sが最大トルク90Nmを発揮する。NIDEC 41Rは、世界有数のハイトルクを実現した日本製モーターだろう。
バッテリーに関しては、現時点では詳しく情報は公開されていない。
変速機はシマノ・NEXUS インター5 Di2。内装5段変速の電動変速モデルで、E-Bike用のモデルとなる。
STREEK ACTIVE CARGO TRIKEは2021年9月に受注開始予定。現時点では5号機のテストや量産試作機等の開発を行うようだ。
関連リンク
- STREEK ACTIVE CARGO TRIKE:https://stroke-design.com/
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