ヤマハYPJ-MT Pro企画担当者がMTBレース エンデューロ ナショナル シリーズ(ENS)に参戦しクラス優勝

ヤマハ発動機は4月12日、ヤマハ発動機のフルサスE-MTB「YPJ-MT Pro」の企画担当者がエンデューロ ナショナル シリーズ(ENS)レースに参戦しクラス優勝したと発表した。

YPJ-MT Proはヤマハ発動機のE-Bikeシリーズ「YPJ」シリーズのフラグシップモデルと言えるフルサスE-MTB。「Fun and Exciting unusual experience〜楽しくて刺激的な非日常体験〜」をコンセプトに、「乗りこなす楽しみ」「マウンテンバイク特化のアシスト性能」「ユニークデザイン」をポイントに開発を行ったフルサスE-MTBで、オートバイを連想させるデュアルツインフレームや、高いクランク回転数(ケイデンス)に対応した小型・軽量ドライブユニット「PW-X2」を搭載している。

フルサスE-MTB「YPJ-MT Pro」の商品企画を担当する黒沢大介さん(ヤマハ発動機SPV事業部)は、2020年11月、国内MTBエンデューロ競技の最高峰、「エンデューロ ナショナル シリーズ(ENS)」第3戦に出場し、自らが担当する「YPJ-MT Pro」のデビューレースでクラス優勝、総合成績で3位表彰台に立った。

現在30歳の黒沢さんは、高校1年生の頃から本格的にMTBダウンヒル競技に取り組み、大学生の頃には最高峰のシリーズ戦で年間ランキング4位にも入った経歴の持ち主で、社会人になってからもトレーニングを続け、現在もエリートクラスの選手としてレース活動を続けている。

「トップカテゴリーの競技で速く走れる車両は、野山を駆け抜ける一般の皆さんのファンライドでも優れた走行安定性を発揮すると考えています。このモデルはレース専用の製品ではありませんが、勝つことでそれを証明することができますし、レース会場等の現場に足を運ぶことで商品企画としての気づきが生まれることもあります」(リリースから)

「レースに限れば、軽量なMTBのほうが電動アシストつきのE-MTBより有利と考えられています。その中で総合3位に入ったことで驚きはあったと思います。私自身、電動アシストありとなし両方のMTBに乗って感じたことですが、車重からくる安定感や低速コーナーでの立ち上がりの良さなど、あらためてE-MTBの長所に気づくことができました」(リリースから)

E-MTBによる競技スポーツの世界は、欧米を中心に急速に広がっており、2021年はUCI(国際自転車競技連合)公認の世界選手権が開かれるほか、日本国内でもE-MTB単独のレースが開催されている。

「とは言え、MTBの魅力は競技だけではありません。自然の中を駆け抜けるあの爽快感こそ、MTBスポーツの最も大きな魅力だと思います。E-MTBなら、たとえ体力がまったく違う人とでも、モーターの力を借りながらあの気持ち良さを一緒に体験できる。親子、そして夫婦で。それから、いままで辛い思いをしてきた登り坂も楽しく走ることができます。そうしたところにE-MTBの大きな価値があると感じています」(リリースから)

黒沢さん自身、レースのない週末には会社の仲間たちとその爽快感を共有し、汗を流し、笑い合っています。競技に真剣に取り組みながらも、その根底には常に「楽しさ」を追い求める姿勢があるとのこと。

「正直なところ私自身、『電動アシスト、ちょっとズルくない?』と感じていた時期がありました。でも、そうではありません。E-MTBだからこその楽しさがあります。製品を通じて、またレース活動を通じて、その理解をひろげていきたいと考えています」(リリースから)

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