E-Bikeブームでは、既存の自転車ブランドだけでなくオートバイのブランドがE-Bike業界に参入する事例が相次いでいる。この流れで興味深いのが、小排気量のオートバイを製造しない会社がE-Bikeに参入する事だ。海外ではトライアンフやカワサキ、BMW、ハーレーダビッドソンといった大型オートバイブランドがE-Bikeに参入している。
オートバイブランドのE-Bikeの中でも本格的なE-Bikeを用意しているのがドゥカティ。イタリアのTHOK E-Bikeとのコラボレーションで、マウンテンバイクタイプのE-Bikeを用意している。今回は海外で販売されているドゥカティのE-Bikeを紹介しよう。(日本未発売)
MIG-S
MIG-SはドゥカティのオールマウンテンタイプのE-MTB。バッテリーはフレーム外付け式を採用しているが、通常のE-Bikeとは違い、重心バランスとハンドリングを向上させるためにダウンチューブ逆付けとなっている。ゴツいバッテリーカバーを装着することで独特のルックスを実現した。
サスペンションはフロントがMarzocchi Bomber Z2フォーク、リアサスペンションがFox Float TPS。ブレーキはSram Guide T油圧ディスクブレーキ、4ピストンタイプ。コンポーネントはSram SX 12スピード11-50。モーターはシマノSteps E8000で、バッテリー容量は630Wh シマノバッテリー。価格は4699ユーロ(約57万円)。
TK-01RR
TK-01RRはドゥカティブランドのE-Bikeの最上級モデル。内蔵バッテリーを採用したアルミ製のフレームにはフロントにオーリンズ-RXF38エア 180ミリトラベル、リアにオーリンズ-TTXエア ドゥカティカスタムチューンを搭載。コンポーネントやブレーキはシマノ Deore XTを搭載した。
モーターは2020年8月に発表されたシマノEP8モーターで、内蔵バッテリーは630Whのシマノ製。価格は6990ユーロ(約88万7000円)。
E-SCRAMBLER
E-SCRAMBLERはドゥカティのスクランブラーをコンセプトにしたE-Bike。MIG-Sのような独特のバッテリー装着位置を採用したフレームは、フロントフォークに80mm Suntur XCR34スプリング式フォークを採用。泥除けや荷台、スタンド、フロントライトと街乗りやサイクリングが楽しめるアクセサリーを搭載した。コンポーネントはSram NX 11速で、モーターはシマノSTEPS E7000でバッテリーばシマノ製504Wh。価格は3699ユーロ(約46万9000円)。
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