ヨーロッパを中心に注目されている電動アシストスポーツサイクル「E-Bike」。日本でも2020年モデルでは、多くの企業が参入を行うようだ。この記事ではシクロライダーが注目した2020年モデルのE-Bikeをまとめてみた。
最新情報に関しては、以下のリンクから閲覧できます。
BESV
E-Bike専業メーカーとして有名なBESV。日本ではE-ミニベロのBESV PSシリーズのヒットで注目されている。2020年モデルではPSシリーズの折りたたみ自転車バージョン「PSF1」や、E-MTBの「TRS2 XC」「TRS2 AM」が登場する。
TRS2 XC:E-MTB
BESVのE-MTB「TRS」シリーズの中で、エントリーモデルなのが「TRS2 XC」。クロスカントリータイプのE-MTBとなる。TRSシリーズでは一番安いが、ドライブユニットは上位モデルのTRS1やTRS2 AMと同じ「シマノ・STEPS E8080」を搭載し、アシスト性能は同等。バッテリーをダウンチューブ下に装着したインチューブ仕様を採用。E-Bikeでよく見るバッテリーの出っ張りが無いだけでなく、重心を下げることが可能になった。オプションで泥除けや荷台、スタンドもあるためサイクリングも楽しめる。価格は¥360,000(税抜)。2019年8月23日発売。
TRS2 AM:E-MTB
BESVのE-MTB「TRS」シリーズ唯一のフルサスペンションE-MTB。ドライブユニットはTRS2 XCやTRS1と同じくシマノ・STEPS E8080を搭載。バッテリーもTRS2 AMと同じく、ダウンチューブ下に装着したインチューブ仕様を採用。価格は¥445,000(税抜)。2019年8月23日発売。
PSF1:E-フォールディングバイク
E-ミニベロ「PSシリーズ」初の折りたたみモデルが「PSF1」。リアスイングアームとフロントフォークを折りたたむことにより、PSシリーズのデザインを維持しつつ折りたためる事が可能に。価格は¥245,000(税抜)2019年10月発売予定。
Bianchi
e-SUV【海外モデル】:E-MTB
Bianchiの海外向けE-Bike「e-SUV」は、従来のE-MTBのデザインから外れたスーパーE-Bikeと言えるモデルだ。他のE-Bikeと違うのがデザイン。ダウンチューブの造形を立体的にし、単色でも立体的に魅せるのに成功しフレーム上部にエンブレムを装着した。ダウンチューブにはエアインテークを搭載し、ダウンチューブ内に内蔵されているバッテリーを冷却する効果を持っているようだ…
DAVOS
E-601:E-グラベルロード
既に販売しているE-グラベルバイク「E-600」をベースにし、よりツーリングに特化したモデルがE-601。ドロップハンドルにULTEGRA Di2 DISC(R8070)を搭載し、ロングツーリングユーザーをターゲットにしたE-グラベルロード。タイヤは耐パンクタイヤ「IRC インテッツォ700×32C」を装備。ドライブユニットはSHIMANO STEPS「DU-E6180J」を、バッテリーは「BT-E8014J」を採用してコストパフォーマンスを向上させた。希望小売価格は486,000円(税別)
http://www.fukaya-nagoya.co.jp/brand/davos/
FUJI
FARPOINT
FARPOINTは、グラベルロード「Jari」のフレームをベースにした、SUVライクなE-Bike。Hot Drawn Formingによって、軽量でEバイクとして耐えうる強度に仕立てられたアルミフレームに、シマノ STePSシリーズ内最新・最小・最軽量のドライブユニットE5080を採用…
GIANT
E-クロスバイクのEscape RX-E+で有名なGIANTから、新たにデュアルサスペンションE-MTB「TRANCE E+ PRO」と、ハードテイルE-MTBの「FATHOM E+ PRO」が登場する。搭載されているドライブユニット「SyncDrive Pro」は、GIANTがYAMAHAと共同開発した軽量でパワフルな新型ユニット。バッテリーはダウンチューブに完全内装式。スマートなデザインと、ダウンチューブのボトルケージ装着にも対応する。
新型Eマウンテンバイク2種を2020モデルで発表!:https://www.giant.co.jp/news/bike/2210
MERIDA
2019年ではE-MTBで有名だったMERIDAは、2020年モデルでE-MTBやE-クロスバイクを投入する。
MERIDA公式サイト:http://www.merida.jp/
eONE-SIXTY 9000:E-MTB
高価格帯のE-MTBが多い中でも、一際目立つのがeONE-SIXTY 9000。160mmトラベルサスペンションを搭載した究極のE-MTBを売りにしている。軽量で放熱対策が施されたカーボンフレームに、デザインと重心を下げるインチューブバッテリー、ハンドリングと走破性の両立を考えたフロントに 29 インチ、リアに 27.5 インチの前後異径ホイールを採用。ドライブユニットはシマノ・STEPS E8080。価格は¥850,000(税抜)
ePASSPORT TK 600 EQ:E-トレッキングバイク
クロスバイクに、泥除け、荷台、スタンド、チェーンケースを装着したトレッキングバイクのE-BikeバージョンがePASSPORT TK 600 EQ。ドライブユニットは、2020年モデルで新たに登場した「シマノ・STEPS E6080」を搭載。ママチャリタイプの電動アシスト自転車並の実用性を持ちながら、スポーツサイクルの爽快感を持つアシストを採用したE-トレッキングバイクだ。価格は¥329,000(税抜)
MIYATA
国内ブランドではいち早くE-Bikeを投入し、E-Bikeブランドとして認知されつつあるMIYATA。2020年モデルでも、新たなモデルを投入する。
MIYATA公式サイト:http://www.miyatabike.com/
ROADREX 6180:E-グラベルロードバイク
日本市場では珍しいE-グラベルロード。重いバッテリーを縦置きにすることで前後重量配分を改善しようと見て取れる。ドライブユニットはシマノ・STEPS E6080。価格は¥299,000(税抜)
CRUISE E5080:E-クロスバイク
シマノ製ドライブユニットを搭載しつつ税抜価格20万円を切ったE-クロスバイク。10万円台のE-Bikeは貴重で、エントリーモデルとして注目されるだろう。価格は¥199,000(税抜)。
SCOTT
SCALE eRIDE JAPAN SPEC LIMITED:E-MTB
SCOTTからは、ハードテイルE-MTB「SCALE eRIDE JAPAN SPEC LIMITED」が登場。サスペンションなどのパーツを手頃な価格の物にすることで、Bosch Performance Line CX搭載車では40万円を切る、38万円(税抜)で購入できる。
GENIUS eRIDE JAPAN SPEC
Bosch Performance Line CXを採用したフルサスペンションE-MTB。アルミフレームを採用することで。60万円を切る価格を実現した。SCOTT独自のサスペンションジオメトリー可変システム「TWIN LOCK SYSTEM」や、SRAM SX12段変速の11-50Tという超ワイドスプロケットを搭載。
舗装路とガレ場でフルサスE-MTBを徹底テスト!SCOTT GENIUS eRIDE+Bosch Performance Line CX編
SCOTTからBosch製E-Bikeユニットを搭載したE-MTBが登場 https://t.co/RKuxsrV6c1 #自転車 #ebike @CycloriderJapanさんから
— CycloRider (@CycloriderJapan) December 19, 2019
Specialized
Turbo Creo SL:E-ロードバイク
カーボンフレームに、コンパクトなE-ロードバイク用を組み合わせたE-ロードバイク/E-グラベルロードバイク。バッテリーは完全内蔵を行い、自転車らしいデザインと軽さを実現。スマートフォンとの連携機能も備えている。
Turbo Levo SL:E-MTB
軽量ドライブユニットを使用したSpecializedのフルサスペンションE-MTB。部品構成やカーボンフレーム化により、フルサスペンションE-MTBでは驚異の18kgを切るモデル。
超軽量フルサスE-MTB! Specializedから「Turbo Levo SL」が登場 https://t.co/Y0UrxLIPyY pic.twitter.com/EjIoMW9kX3
— CycloRider (@CycloriderJapan) February 5, 2020
Tern
折りたたみ自転車やシティスポーツバイクの製造で有名なTern。2019年にはE-フォールディングバイクの「Vektron」が登場。2020年モデルではE-カーゴバイクの「HSD」が発売される。
Tern公式サイト:https://www.ternbicycles.jp/
HSD:E-カーゴバイク
日本市場では珍しいE-カーゴバイク。EN Cargo Bike規格に従いフレーム・フロントフォークを170kgまでテストを行い、重い荷物を積むことが可能。また、小径ホイールにすることで、一般的な自転車と同等の取り扱いにしつつ、ハンドルポストを折りたためるようにすることで、クルマの積載も簡単にした。ドライブユニットはBosch Active Line Plus。価格は¥289,000(税抜)。
TernのE-カーゴバイク「HSD P9」を解説【E-Bike】 https://t.co/WdtRIBnKrb #自転車 #EBike @CycloriderJapanさんから
— CycloRider (@CycloriderJapan) December 19, 2019
TRANS MOBILLY
Gicの電動アシスト自転車ブランド「TRANS MOBILLY」は、軽量・低価格が特徴のE-Bikeブランド。公式Webサイトでは公開されていないが、自転車イベントではミニベロE-Bikeのプロトタイプが公開されていた事がある。
TRANS MOBILLY E-MAGIC
お手頃な価格で購入できるTRANS MOBILLYシリーズでは珍しく、折りたたみ機構が無いE-ミニベロ。バッテリーはフレーム内蔵タイプ。10万円台前半の価格で販売する噂がある。
TREK
Rail9.7
2019年、日本のE-Bike界で話題を攫ったフルサスペンションE-MTB。日本市場初登場のBosch Performance Line CXとカーボンフレームの組み合わせで、注目を集めた。坂を駆け上がる喜びと下りの安定性を両立した怪物級のフルサスペンションE-MTBだ。
【E-MTB】坂を駆け抜ける喜びと下りの安定性を両立したフルサス電動アシストMTB「TREK Rail9.7」【E-Bike】
ドライブユニット
E-Bikeでは、自転車単体だけでなく、エンジンとも言えるドライブユニットも注目されている。2020年モデルから新たにShimanoとBoschが新型ドライブユニットを投入する。
シマノ・STEPS E6080/5080
2020年モデルから、シマノは新たなE-Bike用ドライブユニットを2モデル登場させる。1つはSTEPS E6080。STEPSシリーズの中ではミドルグレードに位置するドライブユニット。出力は60Nm(最大)、250W。
STEPS E5080はエントリーモデル等に使われるドライブユニット。全ラインアップ中、最も軽量なドライブユニットで出力は40Nm(最大)、250Wとなる。
Bosch Performance Line CX
海外では多くのE-bikeに採用されているBosch Performance Line CXが日本にもやってくる。開発コンセプトは「Uphill flow(坂を駆け上がる楽しみ)」で、従来モデルよりもコンパクトなデザインを実現。荒れた道やタイトなコーナーでもきめ細かいアシストで楽しく走行できる。
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